今日も有酸素運動を終えた。
先週よりも距離は伸びている。とはいえ強くなったという実感は薄い。どちらかといえばようやく本来の自分に戻りつつあるそんな手応え。
結局のところ有酸素運動も筋トレもやっていることは同じだ。昨日の自分を一ミリだけ更新する。それだけのために今日も同じ動作を繰り返す。劇的な変化など起きない。ただ微細なパッチを当て続けることでしかこの肉体という古びたシステムは書き換わらない。
もっとも若さだけで突っ走れる時期はすでに終わっている。怪我という致命的なバグは回避しなければならないし風邪一つでパフォーマンスが崩れるのも避けたい。走り出す前に天気予報を確認するようになったのもその一環。かつてのように雨に打たれながら走る無謀さは消えたが代わりに手に入れたのは長期運用を前提としたリスク管理という大人の仕様。
だがその仕様にも限界がある。
夏。あの季節はトレーニング環境そのものを破壊してくる。炎天下のランニングはもはや鍛錬ではなくただの耐久テストに近い。身体能力の向上とは別の意味で生命力を削りにくる。
となると選択肢は室内に移る。だがここで問題が発生する。かつて解約したジムというインフラを再び必要としている自分がいるという事実。
もちろん候補から真っ先に除外される場所もある。チョコザップ。あそこは単なる設備の問題ではない。運用も思想も含めてシステム全体に不具合が常態化しているように見える。ハードもソフトも信頼性が担保されていない環境に自分の身体という資産を預ける気にはなれない。
結局のところ昨日の自分を更新し続けるにはそれに見合った環境が必要になる。安さや手軽さで選んだ場所ではいずれモチベーションという電源が落ちる。
夏が本格化する前に新しい拠点を決める必要がある。
この終わりのないパッチ作業を止めないために。