スギからヒノキへあるいはスギのピークが深まったのか。 目の痒みに加え鼻水が止まらないという波状攻撃のフェーズに入った。一般的にヒノキはスギよりも粒子が小さく目の粘膜への刺激が強いと言われているが鼻へのダメージも決して小さくない。 この季節の…
WBCをNetflixで視聴している。独占配信に対する世間の不満は理解できるし当初は同様の違和感を抱いていたのも事実。 しかし今はもうコンテンツに対して直接対価を支払うモデルへ完全に移行すべき時期に差し掛かっているのではないか。NPBとMLBの間に横たわる…
すべてはデーモン・コアという不吉な名を持つプルトニウムの塊への興味から始まった。 マイナスドライバー一本で臨界の淵を歩くような、あまりに無防備な実験。わずかな手元の狂いが青い光を呼び二人の科学者の命を奪ったという事実に戦慄を覚える。 同じプ…
会社から家へと向かういつもの道。そこには決まった時間に必ず現れる巨大な障害物がある。 中央線のない細い道に陣取る一台のトラック。すぐ近くに広い駐車場を備えたコンビニがあるというのになぜわざわざこの狭い場所を選んで休息と称する停車を続けるのか…
眠れない夜つけっぱなしにしたラジオ。 明け方のNHKから流れるラジオ体操のメロディが覚醒直前の意識に滑り込み夢と現実を混濁させる。夢の中で全力で手足を動かし第一、第二と完遂する。 結果として目覚めた瞬間に残るのは爽快感ではなく現実に蓄積され…
小学館のマンガワンを巡る一連の騒動。 そこから立ち上る言葉にできないほど重く暗い沈殿物が心の底へと音もなく積もっていく。被害者の尊厳を根底から破壊する魂の殺人。その加害者を事実を把握しながら別名義で再起用していた編集部の姿勢は企業倫理の欠如…
花粉症の季節が身体の細部をじわじわと侵食している。眠りは浅く意識が途切れても闇の底まで降りていけない感覚。薬の副作用なのか口内は砂漠のように乾燥し目は執拗なかゆみに襲われる。無意識のうちに寝ながら目を掻いているのだろう朝の鏡に映る自分はど…
一ヶ月前に綴ったあるコスプレイヤーへの憂鬱。 spimarsh.net その直感はこの一ヶ月の狂騒が証明してしまった。連日のように繰り返される炎上。 もはや手が付けられない領域に達しており性格という言葉では片付けられない人間の本質の歪みが露呈し続けている…
アメリカの教室には星条旗が掲げられているという。多民族国家を束ねる接着剤としての旗。対して日本の教室を思い浮かべれば黒板の横に鎮座するあの無機質なスピーカーこそが、真の象徴であったと言える。 チェンソーマンレゼ篇で暗がりのスピーカーが日の丸…
人間の体は完成品なんかじゃない。 完成どころかいまも静かにパッチが当たり続けている未完成のプロトタイプ。親知らずは退場し使われない筋肉は静かに縮む。一方で長時間座る生活に合わせて骨や関節の負担配分は変わり血管の走り方すら世代をまたいで最適化…
「二・二六事件において海軍は関わっていないのか。」 入り口はそんな素朴な疑問だった。調べれば答えは明快だ。組織としては陸軍の青年将校が主役であり海軍は基本的に鎮圧側に回っていた。 青年将校が何を目指していたのかを辿れば必然的に北一輝という人…
ドラえもんの『海底鬼岩城』が42年の時を経てリメイクされる。 1983年の公開からこれほどの歳月が流れた事実に改めて時間の重みを感じる。公開初日に足を運ぶのは難しいかもしれないが一つの物語が40年以上のスパンで語り直されるという現象そのものに抗いが…
自転車の車道走行が原則と周知されて久しいが狭い道路で後続車両に追いつかれた際、頑なに道を譲ろうとしない光景をよく目にする。 「車道が狭い」という不満を漏らす前にまずは車両としての基本的な振る舞いが問われるべきではないか。これは単なるマナーの…
最低賃金が2倍になったところで食料品も同じように2倍になっていれば生活の質は実質的に何も変わらない。しかし数字だけが膨れ上がるインフレーションの渦中で不思議なほど動きの鈍い指標がある。家賃だ。卵や牛乳が次々と最高値を更新し固定資産税もしっか…
円周率ってなんなんだろうと考えた。 ずっと当たり前みたいに「3.14」を公式に入れてきたけど正体についてちゃんと向き合ったことはなかった気がする。 直径に対する円周の比率。 ただそれだけの定義なのに3.14…と終わりなく続くあの数字には妙な存在感があ…
SNSのXを眺めているとインプレゾンビという名の電子の亡霊たちが跋扈している。 日本語圏であれば一目でそれとわかる支離滅裂で違和感のある文章の羅列。なぜこれほどまでに醜悪なノイズが溢れかえっているのかと見るたびに暗澹たる気持ちにさせられる。結局…
最近のメディアや広告に蔓延する「ボディ・ポジティブ」という言説にはどうにもやり切れない違和感と苛立ちが付きまとう。ありのままの体型を愛そうという響きは耳に心地よいがその実態は不健康な状態の無責任な美化に過ぎない。 特に滑稽なのはこの太ってい…
薄々は気づいていた。 まだ冬の寒さは居座っているが空を舞うヤツらは確実に僕の粘膜へと着弾を始めている。今のところ鼻はまだ静か。だが目は潤み理由のない涙が滲み始めている。痒みという名の爆弾が炸裂する一歩手前。この感覚こそが2026年という新たなシ…
ふとした瞬間に脳は恐ろしいシミュレーションを始めることがある。寝入り際の金縛りや深く潜りすぎた夢の中で「もし今の自分を繋ぎ止めている神経回路がエラーを吐いたら?」という問いが冷徹な現実味を帯びて襲ってくる。 それはまるで意識の奥底に閉じ込め…
無意識のうちに進化というものを下等から高等へと階段を登るような一方通行の物語として捉えてしまう。けれど生命の歴史という長大なテープを早送りしてみればそこにあるのは行進ではなく迷走に近いUターンの連続。 その象徴がクジラやリクガメ。約5000万年…
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪が開催されているが驚くほど盛り上がっていない。冬の大会特有の寒々しさを差し引いても人々の関心はかつてないほどに薄れているように感じる。その理由は単なる飽きではなく五輪という存在そのものが日常からあまり…
日曜日わけあって東京都町田市へ足を運んだ。町田駅周辺は休日らしい凄まじい人の数で溢れ返っていた。だがその賑わい以上に僕の意識を逆撫でしたのはこの街の二輪事情のあまりの酷さだった。 まず自転車。赤信号を平然と無視しあろうことか車道の右折レーン…
日曜日は予定が立て込んでいて日記を書く余裕がないだろうと思っていた。 案の定気づけばもう夜だ。 慌ただしく過ぎ去った今日という一日の手触りを確かめる前に金曜日の夜に置き去りにしてきたあの光景を書き留めておきたくなった。 あの日『銀魂』を観た。…
今日は一日、ぐだーっと寝っ転がって過ごしていた。 身体を動かしていないはずなのにそれでも腹は容赦なく減る。重い腰を上げる代わりに枕元の文明の利器を手に取った。スマートフォン。 今の時代これを使って電話をかけるなんて野暮なことはしない。ユビキ…
天気が良いせいかあるいは気温が緩んで気が緩んだのか。最近歩きたばこをしている輩が妙に目につく。前を歩く奴が吐き出す煙がこちらの顔を直撃するたびに胸の奥でドス黒いイライラが煮えくり返る。 「なぜ指定の場所で吸えないのか」「なぜ他人の健康を平気…
三寒四温とはよく言ったもの。春の陽気が顔を出したかと思えば翌日には冬が厳しく揺り戻してくる。この激しい寒暖差に自律神経も悲鳴を上げる一歩手前。 「このままではいけない身体を内側から温めて整えなければ」そう思い立ち湯船に浸かることにしたのだが…
今日は一歩も外に出なかった。 微睡みの中で見る夢と画面の向こう側に流れるYouTubeを何度も往復しているうちに建国記念日の祝日は音もなく過ぎ去っていった。 気づけば明日はもう木曜日。あと二回、平日のルーティンをこなせば再び土日がやってくる。時間の…
先週の土曜日と日曜日は久々に空が青くなかった。 年が明けてから関東の冬らしい快晴がずっと続いていた。空気はどこまでも乾き遠くの富士山も毎朝その稜線をくっきりと見せてくれていたのに。そのリズムを断ち切るように空が曇り雪が降り積もった。 一夜明…
一夜明けて開票結果を直視する。 自民党が単独で総定数465の3分の2を超える310議席以上を獲得するという歴史的な圧勝。一方で野党第一党として鳴り物入りで誕生したはずの「中道改革連合」は公示前の167議席から49議席へと激減し壊滅と言っていい敗北を喫し…
この日記を書いているのは投票所が閉まる少し前の時間。 更新される21時過ぎにこの国の未来を左右する数字がどうなっているのか今はまだ知る由もない。「神のみぞ知る」といったところだがそれよりも今僕の意識を占めているのは窓の外に広がる白い景色だ。 …