2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧
人間の体は完成品なんかじゃない。 完成どころかいまも静かにパッチが当たり続けている未完成のプロトタイプ。親知らずは退場し使われない筋肉は静かに縮む。一方で長時間座る生活に合わせて骨や関節の負担配分は変わり血管の走り方すら世代をまたいで最適化…
「二・二六事件において海軍は関わっていないのか。」 入り口はそんな素朴な疑問だった。調べれば答えは明快だ。組織としては陸軍の青年将校が主役であり海軍は基本的に鎮圧側に回っていた。 青年将校が何を目指していたのかを辿れば必然的に北一輝という人…
ドラえもんの『海底鬼岩城』が42年の時を経てリメイクされる。 1983年の公開からこれほどの歳月が流れた事実に改めて時間の重みを感じる。公開初日に足を運ぶのは難しいかもしれないが一つの物語が40年以上のスパンで語り直されるという現象そのものに抗いが…
自転車の車道走行が原則と周知されて久しいが狭い道路で後続車両に追いつかれた際、頑なに道を譲ろうとしない光景をよく目にする。 「車道が狭い」という不満を漏らす前にまずは車両としての基本的な振る舞いが問われるべきではないか。これは単なるマナーの…
最低賃金が2倍になったところで食料品も同じように2倍になっていれば生活の質は実質的に何も変わらない。しかし数字だけが膨れ上がるインフレーションの渦中で不思議なほど動きの鈍い指標がある。家賃だ。卵や牛乳が次々と最高値を更新し固定資産税もしっか…
円周率ってなんなんだろうと考えた。 ずっと当たり前みたいに「3.14」を公式に入れてきたけど正体についてちゃんと向き合ったことはなかった気がする。 直径に対する円周の比率。 ただそれだけの定義なのに3.14…と終わりなく続くあの数字には妙な存在感があ…
SNSのXを眺めているとインプレゾンビという名の電子の亡霊たちが跋扈している。 日本語圏であれば一目でそれとわかる支離滅裂で違和感のある文章の羅列。なぜこれほどまでに醜悪なノイズが溢れかえっているのかと見るたびに暗澹たる気持ちにさせられる。結局…
最近のメディアや広告に蔓延する「ボディ・ポジティブ」という言説にはどうにもやり切れない違和感と苛立ちが付きまとう。ありのままの体型を愛そうという響きは耳に心地よいがその実態は不健康な状態の無責任な美化に過ぎない。 特に滑稽なのはこの太ってい…
薄々は気づいていた。 まだ冬の寒さは居座っているが空を舞うヤツらは確実に僕の粘膜へと着弾を始めている。今のところ鼻はまだ静か。だが目は潤み理由のない涙が滲み始めている。痒みという名の爆弾が炸裂する一歩手前。この感覚こそが2026年という新たなシ…
ふとした瞬間に脳は恐ろしいシミュレーションを始めることがある。寝入り際の金縛りや深く潜りすぎた夢の中で「もし今の自分を繋ぎ止めている神経回路がエラーを吐いたら?」という問いが冷徹な現実味を帯びて襲ってくる。 それはまるで意識の奥底に閉じ込め…
無意識のうちに進化というものを下等から高等へと階段を登るような一方通行の物語として捉えてしまう。けれど生命の歴史という長大なテープを早送りしてみればそこにあるのは行進ではなく迷走に近いUターンの連続。 その象徴がクジラやリクガメ。約5000万年…
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪が開催されているが驚くほど盛り上がっていない。冬の大会特有の寒々しさを差し引いても人々の関心はかつてないほどに薄れているように感じる。その理由は単なる飽きではなく五輪という存在そのものが日常からあまり…
日曜日わけあって東京都町田市へ足を運んだ。町田駅周辺は休日らしい凄まじい人の数で溢れ返っていた。だがその賑わい以上に僕の意識を逆撫でしたのはこの街の二輪事情のあまりの酷さだった。 まず自転車。赤信号を平然と無視しあろうことか車道の右折レーン…
日曜日は予定が立て込んでいて日記を書く余裕がないだろうと思っていた。 案の定気づけばもう夜だ。 慌ただしく過ぎ去った今日という一日の手触りを確かめる前に金曜日の夜に置き去りにしてきたあの光景を書き留めておきたくなった。 あの日『銀魂』を観た。…
今日は一日、ぐだーっと寝っ転がって過ごしていた。 身体を動かしていないはずなのにそれでも腹は容赦なく減る。重い腰を上げる代わりに枕元の文明の利器を手に取った。スマートフォン。 今の時代これを使って電話をかけるなんて野暮なことはしない。ユビキ…
天気が良いせいかあるいは気温が緩んで気が緩んだのか。最近歩きたばこをしている輩が妙に目につく。前を歩く奴が吐き出す煙がこちらの顔を直撃するたびに胸の奥でドス黒いイライラが煮えくり返る。 「なぜ指定の場所で吸えないのか」「なぜ他人の健康を平気…
三寒四温とはよく言ったもの。春の陽気が顔を出したかと思えば翌日には冬が厳しく揺り戻してくる。この激しい寒暖差に自律神経も悲鳴を上げる一歩手前。 「このままではいけない身体を内側から温めて整えなければ」そう思い立ち湯船に浸かることにしたのだが…
今日は一歩も外に出なかった。 微睡みの中で見る夢と画面の向こう側に流れるYouTubeを何度も往復しているうちに建国記念日の祝日は音もなく過ぎ去っていった。 気づけば明日はもう木曜日。あと二回、平日のルーティンをこなせば再び土日がやってくる。時間の…
先週の土曜日と日曜日は久々に空が青くなかった。 年が明けてから関東の冬らしい快晴がずっと続いていた。空気はどこまでも乾き遠くの富士山も毎朝その稜線をくっきりと見せてくれていたのに。そのリズムを断ち切るように空が曇り雪が降り積もった。 一夜明…
一夜明けて開票結果を直視する。 自民党が単独で総定数465の3分の2を超える310議席以上を獲得するという歴史的な圧勝。一方で野党第一党として鳴り物入りで誕生したはずの「中道改革連合」は公示前の167議席から49議席へと激減し壊滅と言っていい敗北を喫し…
この日記を書いているのは投票所が閉まる少し前の時間。 更新される21時過ぎにこの国の未来を左右する数字がどうなっているのか今はまだ知る由もない。「神のみぞ知る」といったところだがそれよりも今僕の意識を占めているのは窓の外に広がる白い景色だ。 …
日本の法律には奇妙な空白がある。 「外国国旗損壊罪(刑法92条)」というものは存在し他国の国旗を侮辱目的で破ったり燃やしたりすれば罰せられる。 しかし自国である日本の国旗を同じように毀損してもそれを直接罰する法律は今の日本にはない。この捻じれ…
池袋のTOHOシネマズ前、ハレザ池袋に隣接する中池袋公園あたり。 週末になればイベントで人が密になりそこはもはや歩行者が主役の空間。 にもかかわらず現実には自転車やLUUPそしてペダル付き電動バイクが人の流れを割って当たり前のように通り抜けていく。…
人と話しているとその人が普段どんなメディアに触れているかが透けて見えることがある。 特にバラエティ番組ばかりを観ている人の話し方は独特。相手の話が終わる前に食い気味に被せる。無理にテンポを上げようとする。そして単なる雑談のはずなのになぜかそ…
不意に、右手に持っていたスマートフォンを足の上に落とした。 直撃したのは右足の人差し指と中指。落とした直後は「あ、やったな」程度の軽い衝撃で痛みもそれほどではなかった。しかし本当の悲劇は翌日になってから静かに幕を開けた。 朝起きると指が赤く…
一週間前、僕は左手の親指を思い切り強打した。 その衝撃の証拠として指先にはぷっくりとした血豆が誕生した。どう処置すべきかインターネットの海を彷徨ってみれば「血豆は天然の絆創膏だから潰すな」という教えに行き着く。その禁忌を律儀に守り抜き一週間…
また選挙が近づいてきた。街にポスターが並び始めるといつも同じ問いが浮かぶ。 「このままでいいのか」と。今回の選挙で僕がいちばん気込んでいるのは減税でも給付金でもなく投票所の入り口と中身の組み合わせだ。 僕が求めたいのは「入り口はデジタル、中…
あるコスプレイヤー氏の一連の振る舞いを目にすると胸の奥からドス黒い怒りが湧き上がってくるのを抑えられない。それは単に規約を破ったという表面的な問題ではない。 クリエイターへの敬意や文化の守護という美辞麗句を盾にしながらその実自らの承認欲求の…