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セリーグの閉塞感と未来への危機感【24/12/18】

日本のプロ野球(NPB)は、国内スポーツでトップクラスの人気を誇る。その中でもセントラルリーグ(セリーグ)とパシフィックリーグ(パリーグ)の二つのリーグが存在するが、ここ数年のセリーグには強い閉塞感を感じる。

 

2000年代以前、セリーグはパリーグを圧倒する人気があった。それに対してパリーグは全国的な知名度に乏しく、興行的にも厳しい状況が続いていた。だがパ・リーグはそこから改革を進めてきた。DH(指名打者制)の導入をはじめ球団が一体となってファン獲得のための施策を次々に実施してきた。YouTubeを活用した「パリーグTV」は、その象徴的な成功例だ。一方で「マンデーパリーグ」のように失敗した試みもあったが、そこから学び現在の盛況に繋げている。

 

一方、セリーグはどうだろうか。インターネット全盛の時代になっても、いまだにリアルタイム中継が整備されていない。理由は地元テレビ局との関係などと言われているがそんなミクロな視点に固執し続けて10年以上が経つ。この頭の硬さがセリーグの閉塞感を象徴している。

 

パリーグが国内外に向けて積極的に情報を発信しているのに対し、セリーグは取り残されている。特にインターネットを通じた配信は国内はもちろん海外ファンの獲得にも直結する重要な手段だ。パリーグが独自に行っているのも素晴らしいが、セリーグが協力すれば、日本プロ野球全体が一つの大きなコンテンツとして海外進出する可能性もある。だが、セリーグが動こうとしないために、その夢は遠いままだ。

 

このままではNPB自体が韓国リーグや台湾リーグにも追い抜かれる日が来るかもしれない。今、パリーグがセリーグを追い越したように、NPBもまた追い抜かれる立場になる可能性が高い。世界に目を向ければ、野球人口が減少する中で新たなファン層を掘り起こす必要があるがそのための施策が圧倒的に不足している。

 

セリーグがこのまま古い体制にしがみついている限り、日本プロ野球の未来は厳しいものになる。10年後セ・リーグがようやく気づいたときにはすでに他国リーグとの距離は埋められないほど開いているかもしれない。