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向かう先は、それぞれ【24/12/30】

「先進国」や「発展途上国」という言葉。国をラベルで分けるこの表現にはどこか違和感を覚える。「先進」には優越感が漂い「発展途上」にはどこか劣っているような響きがある。それぞれの国が持つ特性や課題を尊重する姿勢とはほど遠いように思える。

 

日本は「先進国」と呼ばれるがその肩書きに安心していていいのだろうか。少子高齢化、経済の停滞、社会の分断――抱える課題は山積みでもはや「先進的」とは言いがたい部分も多い。それでも他国と比較してどちらが進んでいるか、遅れているかといった発想に囚われることなく、自分たちが向かうべき未来を真剣に考えるべき時期に来ている。

 

そもそも、国ごとに進むべき道は異なる。経済規模や技術力を基準に優劣をつけることには無理がある。地球規模の課題たとえば気候変動やパンデミックのような問題は、どの国も連携しなければ解決できない。ラベル付けで序列をつけるよりも互いの違いを認め合いながら協力する方が未来への一歩になるのではないだろうか。

 

日本が目指すべきなのは他国との優劣を競うことではなくどんな状況でも自分たちの課題と正面から向き合い解決していくことだ。ラベルや肩書きに依存するのではなく、現実を見据えた努力が必要だ。そしてその過程で他国と手を取り合い共に歩む姿勢を示すことがこれからの日本に求められている「先進性」なのではないか。

 

「先進国」や「発展途上国」といったラベルに頼る時代は終わりつつある。未来を見据えそれぞれが違う道を進んでいるという視点を持つこと。その違いを認め合い、協力していくことこそがこれからの時代にふさわしい考え方だ。

 

結局のところ過去に使われていた「後進国」という言葉こそが間違いだったのだ。どの国も後ろに進むことなどない。ただ、その道を進む速さや形が違うだけだ。そして本当に「後ろ向き」なのは、そんな国をラベルで分類し続ける私たちの方なのかもしれない。