知らないと受け取れないお金が多すぎる!例えば育児休業。これは働くことを前提にしている制度なので、退職してしまうと一円も受け取れない。完全に専業主婦(主夫)になるなら別に構わないが、復帰を考えているなら辞めるのはもったいない。
とはいえ、会社側からすれば、その間も籍を置かれることになる。代わりの人を雇ったとしても、1年後に復帰されることを考えると、小規模な会社ほど負担が大きい。単純計算で2年後に経費が300万円以上増えるが、売上が倍になるわけでもない。こう考えると、育児休業制度が企業にとって厳しい側面も理解できる。
ここから先は育児休業の制度に関する文句なのでまた別の機会に書く。
他の例として介護休業も忘れがちな制度だ。これも周知されにくい。なぜなら、国や企業側にとって積極的に知らせるメリットがないからだ。
また、傷病手当金という制度も知らない人が多い。労災以外の怪我や病気でも、お金が受け取れる仕組みがあるのに、知らずに無駄な民間の保険に入ってしまう人が後を絶たない。これも社会保険側が積極的に周知しないせいだ。
結局のところ、社会保険労務について勉強しないとわからないことが多すぎる。義務教育に組み込めばいいのにと思うが、そんなことは未来永劫ありえない。だからこそ、自分で勉強するしかないのが現状だ。
自分で調べる、頭で考える、出来ないなら専門家に頼む。1円でも得をしましょう。