映画.comさんの解説引用
ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班の姿を、「王になった男」のリュ・スンリョン主演で描いたコメディ。忙しく走り回りながらも、思うような実績を積めずに解散の危機を迎えている麻薬班。国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手したコ班長は、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの4人のチーム員たちとともに潜伏捜査を開始する。24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、麻薬班メンバーによるチキン屋稼業をスタートさせるが、絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能により評判が広まり、チキン屋は捜査にも手が回らないほどの大人気店となってしまう。そんなある日、麻薬班に捜査の絶好の機会が訪れるが……。
『エクストリーム・ジョブ』を観た。結論から言うとこれは 「最高に近い」 映画だった。
まず、登場人物のキャラ設定がいい。いや、正確には終盤でいきなり判明するキャラ設定なんだけど、それを踏まえても良い。何がいいって、 みんなめちゃくちゃ強いのだ。やっぱり警察モノは暴力がなくちゃね! そういう意味では、しっかりと「殴り合い」の楽しさを押さえている作品だった。
物語の進行もテンポが良い。
張り込みのために開いたチキン屋が、まさかの大繁盛。肝心の犯人は取り逃がすわ、逆に利用されるわ、最後は派手に成敗するわ——。展開自体はある程度読めるんだけど、それでも飽きさせない構成になっていたと思う。こういう「わかっているのに楽しい」映画って、実はなかなか作るのが難しいと思う。終盤にかけてダレてきちゃう展開になりがちだし、でもこの作品はそれを見事にやってのけた。
ただ、引っかかる部分もあった。
なんというか 「身内ネタ、多くない?」という疑惑がある。韓国の文化に詳しければ笑えるんだろうけど、異文化圏の人間には「?」となる部分がちょいちょいあった。例えば 「チキン屋」というモチーフ。韓国では色々な意味を持つらしいが、その背景を知らないと本当の面白さがわからないのかもしれない。映画を観ながら「このネタ、韓国人ならもっと楽しめるんだろうな……」というちょっとした疎外感を味わった。もちろん、これは単なる勘違いかもしれないけど。
とはいえ、映画としての構成は文句なし。きっと ハリウッドとか日本でもリメイクされるんじゃないかと思う。でも、これ以上の作品は無理だと思う。このテンポ感、キャラクターの魅力、そして 「チキン屋」という独特の文化背景を活かした面白さは、リメイクでは再現できない気がする。
総評としては、 「最高に近い」 映画だった。ただ、もし韓国の文化にもっと詳しければ、さらにもう一段階上の面白さがあったのかもしれない 。