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『君の名は。』を観ました。

eiga.com

映画.comさんの解説を引用

1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることになる。

 

 

 

『天気の子』と『すずめの戸締まり』は観ていたのに、なぜか『君の名は。』だけは観ていなかった。特に理由があったわけではなく、ただのタイミング。じゃあなぜ今になって?それも、また何かの巡り合わせだろう。

 

というわけで感想

 

まず、単純に面白かった。入れ替わりものというジャンル自体は昔からあるし、これからも作られ続けるだろうけど、本作の「時間差」を使った仕掛けは新鮮だった。とはいえ、突っ込みたくなる部分もある。でも、そういう野暮なことを言い出すと楽しめなくなるのでここは置いておく。

 

物語は最初から最後まで良かった。泣きそうになったし「いい話だったなぁ」としみじみ思えた。そして何より画が良い、良すぎる。

 

公開は2016年、物語の時代設定は2013年から2022年。この「公開時点での東京」が描かれているのがまた良い。『天気の子』を観た時も思ったが、こういう作品は10年もすると映画のストーリーよりも東京の街並みの方にスポットが当たるようになる のではないかと思う。

 

そして、公開から9年。すでに街の景色にはどこか古さを感じる部分がある。それほど、東京の街並みの変化は早い。そして物語でも触れていたが、いずれなくなってしまうかもしれないというのを孕んでいる。災害、戦争、都市開発——理由はどうあれ、今ある風景はいつか消える。だからこそこの映画の背景描写には「記録」としての価値も感じられた。

 

『君の名は。』は、ストーリーも映像も素晴らしい作品だった。でも、それだけでなく、「今ある街の姿」を映し出す映画としての力も感じた作品だったと思う。