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『死に損なった男』を観た。

eiga.com

映画.comさんの解説を引用

お笑いの道にあこがれて構成作家になったものの、殺伐とした社会と報われることのない日々に疲弊してしまった関谷一平は、駅のホームから飛び降りる決意をする。しかし、隣の駅で人身事故が起こったことにより、一平の状況が一変する。死に損なった一平の前に男の幽霊が現れ、「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」と、一平に殺人依頼を持ちかける。しかも、男を殺すまで幽霊は一平にとり憑くという。

 

 

 

『死に損なった男』を観た。序盤から主人公の周囲に漂う柄の悪さ 。それが彼自身の主観なのか、それとも現実なのか、曖昧なまま物語は進んでいく。

 

飛び込もうとした電車に先客がいて死に損なった男が、その先客の葬式に行く。そこから始まる話。普通に考えたら頭のおかしい行動。案の定、化けて出た幽霊にも「お前、イカれてるな」と言われる。それはそう。自分が死ぬはずだった電車で先に死んだ他人の葬式に行くやつなんて、どう考えてもまともじゃない。

 

そして幽霊は言う。「娘の元旦那を殺してくれ」と。

 

そこから主人公は、目の前のタスクをこなしながら、いざ本番というところでまさかの返り討ち。続きは劇場で。。。

 

かなりよかった。

 

序盤の雰囲気は「これ、ホラーなのか?」と身構えたけど、驚かせるような演出はほぼなし。唯一最初の自転車がぶつかるシーンくらい。そこを過ぎると、ジャンルとしてはサスペンスやドラマ寄りになっていく。

 

そして主演の演技が妙にハマっている。普通の映画だったら「演技下手だな」と思いそうなレベルなのに、むしろ役柄としてしっくりくるから違和感がない。むしろこのぎこちなさがリアルで、主人公の不安定さを引き立てていた。

 

設定もよかった。幽霊が取り付く背景、人間の罪深さ、そういう部分がちゃんと描かれていて、見終わった後に考えさせられる余韻がある。もちろん粗い部分もあるし、「この人結局何だったの?」みたいな謎も残る。でも、そういう不可解さも含めて人生みたいなものなのかもしれない。

 

総評としては、かなりよかった。配信が来たら、今度はもっとだらーっと観たい。劇場ではちょっと緊張してしまったので、次はもう少し力を抜いて楽しみたい。