最近よく思う。税金って、本来どこにかけるべきで、どこにはかけるべきじゃないのか――という話。
個人的には、まず衣・食・住、この「生きるために最低限必要なもの」には税金をかけるべきじゃない。
もちろん、際限なく非課税にしろとは言わない。上限や基準は必要。けれど今の制度は、あまりにも雑に「生きること」に税を課しているように見える。
たとえば「衣」。全ての衣類を非課税にするわけにはいかないだろうけど、最低限人間として外に出るために必要な服は、非課税であるべきだ。
「じゃあ裸で街を歩くのか?」と言われたら、それは当然ダメなわけで。必要なんだよ、服は。
特に理解に苦しむのは、生理用品に税金がかかっている現状。
これはもう、本当に意味がわからない。女性が生きていく上で不可欠なものであって、贅沢品でも嗜好品でもない。
それに税金をかけるなんて、頭おかしいんじゃないか?としか思えない。
新聞なんて生きてくうえで必要ないのに税率8%、生理用品は10%?ほんとどういうこと?
「食」も同じ。外食や嗜好品(酒)は課税でいいとして、生きるためのカロリーを摂るための食事にまで8%の消費税をかけるのは異常だ。
せめて3%とか、最低ラインのカロリー相当分には軽減を設けるべきでは?
「じゃあキャビアも3%か?」って声が聞こえてきそうだが、一律3%でいい。
例外を設けるよりすべて下げたほうが明快だし、なにより食べなきゃ死ぬのだから。
「住」に関しては、現状賃貸に消費税がかからないのは本当にいい判断だと思う。
これが課税対象になったら本気で終わってる。
でも持ち家は別。
住んでるだけで固定資産税がかかる。これ、冷静に考えておかしくないか?
そこに住んでるからって、なんで税金払わなきゃいけないの?住むことは権利のはずだろ?
まるで「持ち家=贅沢」という時代錯誤な思想でペナルティが課されているように見える。
生きるって営利じゃない。
家を持ったら「おめでとう、でも罰金ね」と言われる社会は、どう考えても歪んでいる。
でも、こんな話ってほとんど政治では論点にならない。
「手取りを増やせ」「減税だ」って言うけれどそもそもかけちゃいけないところにかけてる税の存在は争点にしない。所得税?住民税?これは今のままで正直良い。
だからこそ目の前の生きてく上に必要なモノにかかる税金に対してもっと目を向けるべきじゃないのか。
ちなみに医療費には消費税がかからない。
これは良いことではあるけど、じゃあなんで医療は良くて衣・食・住は課税なのか。
線引きがちぐはぐすぎる。命に関わるなら非課税?じゃあ生理用品も食料も家も、全部命に関わってるよ。
生きることそのものに税金をかける社会。
それが当たり前だと思ってる感覚が、もうそろそろ壊れてくれたらいいのにと思う。