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『ミッキー17』を観ました。

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失敗だらけの人生を送ってきた男ミッキーは、何度でも生まれ変われる“夢の仕事”で一発逆転を狙おうと、契約書をよく読まずにサインしてしまう。しかしその内容は、身勝手な権力者たちの命令に従って危険な任務を遂行し、ひたすら死んでは生き返ることを繰り返す過酷なものだった。文字通りの使い捨てワーカーとして搾取され続ける日々を送るミッキーだったが、ある日手違いによりミッキーの前に彼自身のコピーが同時に現れたことから、彼は反撃に出る。

 

 

『ミッキー17』を観た。


感想としては、うーん、つまらないよりかな?という微妙な立ち位置。面白かったとは言えないけど、完全に無ではなかったというライン。

 

まず一番気になったのは、ミッキーが死ぬときの記憶をなぜ保持してるのか。
何回か考えてみたけど、設定がうっすらとしか説明されてないし、たぶんこちらが「まあそういうもんなんだろ」って納得しておく前提の世界観。
でもバックアップ取ってるタイミングとの整合性とか、やっぱりよくわからない。

 

あと最近の映画、トランプっぽいキャラ出しすぎ問題。
まさか本人が本当に大統領になるなんて、かつての脚本家たちは思ってなかったんだろうけど、現実のトランプがフィクションより過激という逆転現象が起きてて、映画のインパクトが全部負ける。
この映画もそのパターン。現実に勝てなかったSF、ここにまた一つ追加。

 

ミッキーの設定についても「そうか、バックアップがある状態がベースで、それ以降は保持されない」みたいなニュアンスなんだろうけど、映画の中ではそこまでしっかり描かれてないから観てる側としてはん?がずっと残る。

 

それに、個人的にはミッキーの役目を持った存在が複数いたらもっと面白くなったんじゃないかと思う。
一人に絞ったことで感情は追いやすくなったけど、設定の面白さは広がらなかった。

 

ラストも……うん、正直よくわからなかった。


あのクリーパーっていう存在も、なぜ助けたのか、なぜ和解したのか、その過程がふんわりしてて納得よりも疑問が残る。

 

たぶん「考えるな、感じろ」と言いたい映画なんだろうけど考えてもわからないし、感じても響かない。

 

そういう意味では、難しい映画だったというよりは、整ってない映画だったのかもしれない。


というわけで、以上です。