「あぁダウはそんなに下がんのに どうしてこんなに弱いの 東京東京東京東京東京時間」
…まさにこの一節が、今の空気を全部物語ってる。今日も下がる。昨日も下がった。多分、明日も下がる。日経平均、見事な続落。もはや笑うしかない。
止まらない。ていうか、止める気もない。
アメリカが打ち出した24%の関税。もはやこれは経済政策じゃなくて、国境に築いた巨大な壁そのもの。
アメリカの税法の細かい構造は理解しきれなくても、消費税的なものがあればそこにこの関税が乗っかる。
日本からの輸入品の価格は一気に30%近く上昇。
中国からは104%?
それはつまり成長を伴わないインフレ。スタグフレーションの一歩手前。
こうなるとアメリカ国内のブルーワーカーたちは「やった、工場が戻ってくる!」と期待する。
だが、完全に勘違い。
わざわざ物価も人件費も高い国に生産拠点を移す企業なんていない。
むしろ、もっと極端な空洞化が進む。
かつて東京に人と産業を吸われた地方都市を思い出してほしい。
ただ、あのときはまだ工場が残っていた。今回は工場すら残らない。
これはもはや、痛みを伴う改革という美名の下の古くさい経済ナショナリズムの再演。
グローバル化の時代に、真逆の方向へ突っ込んでいく社会実験。教科書に載ると思う、確実に。
企業は逃げ、物価は上がり、庶民は疲弊し、株価は下がり続ける。
そして東京は東京で、今日も不思議なほど反応が鈍い。あぁ、東京時間。
見てるだけのこの鈍さこそが、今の日本そのものかもしれない。
ほんと、これからどうなるんだろうね。
映画ならそろそろエンドロールだけど、現実はまだまだこれからだ。パート2に続く?これがパート2なんだけど続かないでほしかったよね。