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オーラルヒストリーの罠【25/4/12】

やっぱり過去って美化される。それはもう仕方ないくらいに、自然なことなんだろうなって思う。


自分自身のことでもそう。今の生活は苦しい。物価は上がる、給料は増えない、世界情勢は不穏、毎日「明日は我が身」って気持ちで生きてる。
でも、きっと未来の未来になったときには「あの頃も悪くなかったよな」とか言ってる。いや、たぶん言ってしまう。

 

あの九龍城砦だってそうだ。
見た目はカオス、環境は過酷、光は差し込まず、法律も秩序もあったようななかったような。
でも、そこに住んでいた人たちの後年の語りを読むと「あの頃はあの頃で楽しかった」みたいなことを言ってたりする。
本当に?って思う。あんな場所で?って疑いたくなる。

 

でも、それが人間なんだとも思う。
過去を美化することで、今を肯定しようとする。自分の選択を正当化する。
苦しかった記憶に少しだけ彩りをつけて、思い出に変える。

 

だけどそれは、事実とは違う。
だからこそ、オーラルヒストリーって危うい。
本人の語りは貴重だけど、それが唯一の真実になってしまうと、歪む。
歴史の中のノスタルジーって、本当に「真実」とは限らない。むしろ逆のことすらある。

 

何が言いたいって、人の記憶は信用しすぎない方がいいってこと。
楽しかったかどうかより、そのとき何があったのか。
語りに酔わず、事実を見ようとする視点が、これからもっと必要になる。


今も、その先も。