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高齢者向けNISA(にいさ)【25/4/17】

かなり驚いたし正直ちょっと呆れた。
金融庁が「高齢者向けのNISA制度」を検討しているという話。

 

いや既存のNISAあるよね?
2024年からの新NISAで枠が増えようやく多くの人が使いやすくなったばかり。それなのに今さら老人向けの別枠を作るって完全に逆行してる。

 

しかも、高齢者向けってなると長期投資じゃなくて短期の商品が主流になる。
だって残された運用期間が短いんだから当然そうなる。
そうなるとNISA本来の「長期・分散・積立」っていう思想から完全に外れるわけで、制度の根本がぶれる。

 

それに何より怖いのが、政府が制度を作る=お墨付きだと誤解されること。
そうなるとその信頼を利用した詐欺が必ず出てくる。
現に「NISAで安全運用できますよ」みたいな文言を使ってくる勧誘が今でもあるわけで高齢者向けとなればなおさら危ない。

 

加えて、金融機関ごとに手数料の違う商品が野放し状態で提供されてる現状も問題。
自由な競争の名の下に、実質コストやリスクが見えにくい商品が跋扈している。
この状況で高齢者向けNISAなんて導入したら、格好の餌食になる未来しか見えない。

 

もちろん、貯金に寝かせておくよりも市場に資金が流れた方が経済にはプラスだという理屈はわかる。
だけど、それならなぜジュニアNISAを廃止したのか?って話になる。
未来が長い子どもへの投資支援を切っておいて、人生の後半に新しい制度をぶち込むって、本当にちぐはぐ。

 

今、子ども用のNISAは存在していない。
もし「資産形成の裾野を広げたい」「国民全体に投資文化を根付かせたい」っていうのが本気なら、ジュニアNISAの復活というかNISA口座開設の年齢の枠組みを撤廃の方がよっぽど先。

 

どう考えても方向が逆。
本当に制度を考えている人たちがどこを見てるのかがわからない。
現場の声や実態と政策のズレがますます広がっている気がして正直不安しかない。