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責任ってなんだろう【25/4/19】

技能実習生を監督している人と話す機会があった。
失踪、やっぱり絶えないらしい。
今も昔もある話だけどその理由が変わってきているという。

 

最近多いのが日本で出会ったカップル。妊娠をきっかけに男の方が失踪するパターン。
これが、増えているらしい。


どこの国にも無責任な男はいるのかもしれない。
だけど、異国でそれをやるというのは、もはやただの逃避でしかない。

 

妊娠がわかるのは配属された後のことが多く受け入れている企業としてはたまったもんじゃない。
女性を雇っている企業は休業の対応を迫られる。

 

しかし技能実習生が雇用保険に加入していても期間が一年未満なら育休給付は出ない。
つまり無給。

異国の地で、収入なしでは生活できない。結果多くは帰国。

 

たとえ一年以上いて育休を受け取れるケースだとしても日本での暮らしを支えるには到底足りない。
実質的に帰国せざるを得ない状況に追い込まれる。
逃げた男だけが何の責任も負わずにどこかへ消えていく。

 

女性は逃げられない。男は逃げる。
話を聞いていて、なんというか「どうしようもねえな」って思うしかなかった。

 

しかも、失踪届が出された時点でもう復帰の道はない。
見つかったら強制的に実習終了、帰国。


責任って、何なんだろう。
ただただ考え込んでしまった。

 

でも、これって別に外国人だけの話じゃない。
日本に暮らす日本人だって、同じような構造の中にいる。
ここから見えたのは子どもを育てることへのサポートが圧倒的に足りていないということ。

 

もちろん支援があったら外国人にただ乗りされるという懸念も理解はできる。
でもそれを理由に制度ごと冷たくしてしまっていいのか?
責任とは何か、サポートとは何か、そもそも社会は誰を守ろうとしているのか?