終わってみればあっという間だったゴールデンウィーク。カレンダー通りの4連休(5月3日〜6日)を過ごす中でふと気づいたことがある。口にしたカロリーメイトの本数、実に18本。1日平均4本半という驚異的なペースだった。これはもはや非常食というより主食。非常に、非常によろしくない。
なぜそんなことになったのか。理由は至極単純。「食事がめんどくさかった」。
連休特有の解放感、あるいは日々の疲労蓄積による燃え尽き症候群。そのどちらか、あるいは両方の影響で献立を考え調理して片付けるという一連の作業がやけに面倒に感じられた。そんなとき、目に入ったのが買い置きしてあったカロリーメイト(チョコ味)。僕の中で唯一無二のレギュラーだ。
常温保存ができて袋を開ければすぐ食べられる。洗い物も出ない。何より、楽。「あーお腹すいたけど作るの面倒だな、あ、カロリーメイトがあるじゃないか」。そんな怠惰な脳内ルーティンのもと、気づけば4本目、5本目に手が伸びていた。
別に「これで栄養バランス完璧!」という自負があったわけでもなく「助かった〜」という感謝もない。ただ、そこにあったから食べた。それだけ。下手したら、腹が減っていたのかどうかすら怪しい。
連休が明けた今日、ふと冷静になってカロリーを計算してみる。カロリーメイトだけで約1800kcal。もちろん、それ以外にも何かしら口にしていたわけだから、摂取カロリーはそれなりだっただろう。そして、ふと裏面の栄養成分表示を見て驚く。「…脂質、意外と高いじゃん」。食べる前に見ろよという話ではあるけれど後の祭り。
今回の件で、僕は改めて痛感した。カロリーメイトはあくまでも「補助食」。忙しいとき、外出先での軽食、緊急時の備え。そういう文脈でこそ真価を発揮する食べ物であって、決して「3食のうち2食を置き換えてOK」なものではない。楽をした代償は、後からじわじわとやってくる。胃腸の調子、気分のムラ、体重計の数字、そして妙な罪悪感。
「めんどくさい」に流されて食事をおろそかにすると、後でいろいろな形で自分に返ってくる。当たり前のことだけど、たまにはこうして身をもって痛感するのも悪くないのかもしれない。今日からまた、ちゃんとごはんを食べよう。今、少しだけ胃腸を労わりながら、そう思っている。