東京という街のすごいところは色々あるけれど、改めて「これはかなりのメリットだな」と感じるのが博物館や美術館の充実っぷりだ。そして、さらに驚かされるのがその中に「え、ここも無料なの!?」と、思わず二度見してしまうような素晴らしい施設が、結構な数、普通に存在していること。
ふらっと無料の博物館に立ち寄ってみたんだけどこれがまあすごかった。
展示物のクオリティもさることながらその解説の丁寧さ情報の密度、空間の作り方まで、下手な有料の施設なんか軽く凌駕してるんじゃないか? と思うくらいに本格的。観終わった後には「いや本当に、これ、無料で良かったんですか…?」と、こちらが何か申し訳ないような、それでいて心の底から「ありがとう!」と叫びたくなるような、深い満足感に包まれる。
無料だから手抜きなんてことは一切ない。むしろ「ここまで見せてくれて、こんな体験をさせてくれて、本当にいいんですか?」と、運営側の心意気に頭が下がる思いがする。
こういう質の高い文化施設へのアクセスの良さ、しかもその多くが無料で門戸を開いてくれているというのは、やっぱり東京の大きなアドバンテージの一つだよな、としみじみ思う。
なんていうか大げさかもしれないけど、日本中、いや、もしかしたら世界中の様々な知識や歴史、文化のエッセンスみたいなものが、この東京という場所にギュッと凝縮されていて、その貴重な一端に、誰でも気軽にしかも無料で触れることができるような感覚。それが当たり前のように提供されているんだから考えてみればとんでもないことだ。
いやー本当に東京の無料で見られる博物館や美術館、侮れない。むしろ、積極的に足を運んで、その恩恵を存分に享受すべきだと強く思う。
まだ行ったことのない無料施設、今度リストアップして巡ってみようかな、なんて気分にさせられる。
そんなことを考えた。