毎月やってくるクレジットカードの請求額の確定。 メールを開いて金額を見るたびに正直毎度ちょっとびっくりする。うわっ今月こんなに使ったっけ！？と、一瞬血の気が引く。
でも落ち着いて明細をよく見ると大体いや100％全部ちゃんと身に覚えのある使い道。そしてその請求額が大きく見える一番の理由も分かっている。そのほとんどが毎月決まった額を積み立てている投資の購入代金だから。
そう頭では分かってる。これは会計上預金という資産がクレジットカード（未払金）という負債を経由して投資信託という別の資産に形を変えているだけ。資産から資産へのただの横移動。だから厳密には資産の総額は減っていない。ほら始まりと終わり資産科目だ。
でもね。やっぱりね心がちょっと痛む。 現金としてあるいは預金として自分の意思でいつでも自由に使えたはずのお金がガツンとロックされて実質今はもう使えないお金になる。この現実的なダメージこの流動性を失う感覚は理屈じゃなく結構大きい。
そんな弱気な心が出てくるたびにもう一人の自分が冷静にでも力強く自分にこう言い聞かせる。おいよく考えてみろよと。今毎月10万円年間で120万円を投資に回してる。これを仮に年利8％でただただ愚直に20年間運用し続けたらどうなる？ 元本の2400万円が複利の力で5890万円になってる計算なんだぞ！と。
この魔法の呪文を聞くとそうだ、今ここで10万円を無駄に浪費するより未来の自分のために投資した方がどう考えても賢い選択じゃないかって改めて思える。
もちろん逆の考え方もある。その毎月10万円を自分のスキルアップのために使って20年後には5890万円以上の価値を生み出せるようなスーパーな人間に自分がなるっていう自己投資の道。でもそれができたら誰も苦労しない。残念ながら自分はそこまでの器じゃないただの凡人。
だから凡人なりに未来の自分のために今の心のダメージに耐えながらコツコツと資産を移動させ続けるしかない。
