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挿絵のおかげ【25/7/15】

半期の目標に本を読むなんてことを掲げたりしたけど思い返してみれば子供の頃から、別に活字が好きでたまらないっていうタイプの人間ではなかった。

 

そんな自分が小説というものをコンスタントに読むようになったその直接のきっかけ。 それは間違いなく「ライトノベル」というジャンルの存在。

そしてその中でも特に衝撃を受けたのがあの『涼宮ハルヒの憂鬱』だった。

 

ライトノベルだって別にそこらへんの本屋に並んでいる普通の文芸小説と本質的には何ら変わりはない。文章があって物語があって登場人物がいる。 じゃあなんで普通の小説じゃなくてハルヒから入ることができたのか。

 

理由は本当にたった一つ。

 

挿絵があるから

 

これに尽きる。 物語の途中で数ページに一回あるいは数十ページに一回登場人物の姿やその物語における印象的なシーンが一枚の美しいイラストとして描かれている。 この挿絵があるだけで文章だけでは想像しきれなかったキャラクターの表情や服装その世界の風景が一気に頭の中で鮮明になる。文章を読むのが少し疲れた時にちょうどいい休憩地点にもなってくれる。 そして何より次の挿絵が出てくるページまで頑張って読もうという具体的な目標設定ができる。この次の挿絵までという短いスパンの繰り返しが結果的に分厚い一冊を最後まで読み通すための強力なモチベーションになっていた。

 

しかも『涼宮ハルヒの憂鬱』はその物語自体が抜群に面白かったから、なおさら良かった。挿絵にたどり着くまでの文章を読む時間も全く苦にならない。むしろ次の挿絵と、次の展開が楽しみでページをめくる手が止まらなくなる。 この面白い物語と魅力的な挿絵という二つの強力なエンジンがあったからこそ活字への苦手意識を乗り越えられたんだと思う。

 

自分の読書体験は間違いなくハルヒのいとうのいぢさんの描く挿絵たちから始まったんだよな。