今日よく分からない番号から電話がかかってきた。
出てみると無機質な機械音声。「NTTファイナンスです。ご利用料金に未納があるため、本日中に回線を停止します。詳しいご案内は9番を押してください」。
はいはい例のやつ。
普段ならこの時点で即通話終了ボタンを押すところ。でも今日はなぜかほんの少しの好奇心が湧いてきた。
9番押したらどうなるんだ?。ポチッ。
すると数秒の間をおいて電話の向こうの空気が明らかに生身の人間のいる空間のそれに切り替わった。本物の人間だ。
しばらく無言を貫いていたら少し焦れたような若い男の声で「お客様ー? お客様ー?」と呼びかけられた後一方的にガチャンと切られた。
ああやっぱり詐欺。
でもこれ結構騙される人いるんだろうな、と思った。
電話っていう今やライフラインの一つになっているものを利用した悪質な手口だ。
おそらく海外あたりから電話をかけてこんなことで小銭を稼いで一体何が楽しいのかね? なんだか少し空しい気持ちにもなる。
しかもこの手の詐欺の本当に厄介なところはもし騙されてお金を払ってしまったとしてもその後は回線が止まらなかったよかったとなるだけで自分が詐欺にあったという認識すらないまま過ごしている人が結構な数いるんじゃないかということ。
そうだ。
今度また同じような電話があったら試してみたいことがある。
「お支払いしますけど、ちゃんとNTTファイナンス名義で、領収書は発行していただけますよね?」って聞いてみる。
ちゃんと一連のやり取りをしてみたい。果たして相手はどんな反応をするだろうか。逆ギレして恫喝してきたりするのかな?
そう考えるとなんだか次の詐欺電話が少しだけ楽しみになってきた。
いまかいまかと電話の前でちょっとだけワクワクしながら待っている。