スピカぴかぴかましゅまろパクパク

日記(のようなもの)を毎日更新!!

秋【25/10/24】

最近ジョギングをしているとどこからともなく金木犀のあの甘く強い香りが鼻をつんざくことがある。決して悪い気分じゃない。むしろこの香りを嗅ぐと「ああ、秋なんだな」という実感がふっと湧いてくる。まあ実際の気温的にはもう秋を通り越して片足どころか両足とも冬に突っ込んでいるような感じなんだけど。それでもこの香りだけは、確かに秋を告げている。

 

そういえば少し前まであぜ道なんかを真っ赤に染めていた彼岸花も気づけばもうとっくに枯れてその姿を消してしまった。スーパーの果物売り場だってそうだ。ついこの間まで一番目立つ場所に陣取っていた柿もそろそろその主役の座をリンゴやミカンに明け渡しいつの間にか隅っこの方に追いやられていくんだろう。いやもしかしたらもう食品売り場全体が鍋物の具材で埋め尽くされているかもしれない。

 

なんだかこう考えてみると今年の夏が異常に長かったというわけじゃなくて、単に「秋」という季節があまりにも短すぎるだけなのかもしれないな、と思う。金木犀が香り彼岸花が咲き柿が実る。そういう分かりやすい秋の風物詩が現れてからそれが過ぎ去るまでの期間が本当にあっという間だ。まるで駆け足で通り過ぎていくみたい。

 

そしてその短い秋が終われば次に待っているのは長い長い冬。 ここから来年の3月くらいまでずっと寒くて日も短い季節が続くんでしょ?ざっと計算しても約5ヶ月。なげーわ。

 

金木犀の甘い香りにほんの一瞬だけ秋を感じて少しだけ良い気分になったのも束の間、その先に待つ長い冬のことを思ってまた深いため息をついてしまう。 季節の移ろいは美しいけれどもう少しだけこの心地よい季節が長く続いてくれればいいのにな。