今日本当に久しぶりに自転車に乗った。やっぱり歩くよりも走るよりも圧倒的に楽。ああ文明の利器って本当にすごいな、と改めて感動した。
で、ふと気になって調べてみたら自転車っていう乗り物が誕生してから、もう200年近く経つらしい。 …ん?待てよ。200年? だとしたら、この数十年の自転車の進化って、驚くほど「全然じゃないか?」と思った。もちろん、ロードバイクとかマウンテンバイクみたいな、特定の目的に特化した進化はある。素材だって、昔に比べれば軽くて丈夫になっているんだろう。でも基本的な構造あの二つの車輪があってペダルを漕いで、ハンドルで操作するっていうあの形自体は、ここ数十年、いや、もっと長い間、ほとんど変わっていない気がする。特に我々が日常的に目にする「ママチャリ」なんて下手したら60年前くらいから見た目も機能も、ほとんど進化していないんじゃないか?
おいおい、「文明の利器」って一体なんなんだよ。普通もっと日進月歩でどんどん形を変えていくもんじゃないのか?
…なんてことを考えていたらもう一つ身近な「文明の利器」のことを思い出した。傘さん。あなたも本当にいつまでもその姿変わりませんね。雨を防ぐっていうただそれだけの目的のために何百年も前からほぼほぼ同じ形で存在し続けている。
もしかしたら自転車や傘っていうのはその発明された瞬間にすでに「ほぼ完成形」に達していたということなのかもしれない。あまりにもシンプルで合理的でそれ以上大きく変えようがないほどに完成度が高かった。だからこそ200年経っても基本的な形を変えずに、今もなお多くの人々に愛用され続けている。
そう考えるとなんだかすごいことのような気もしてきた。