日曜日。朝から冷たい雨が降っている。こんな天気ではどうにも気分も上がらない。午前中はやることリストに挙げていた雑務をいくつか片付けた。でもそれはわざわざ日記に書くほどのことでもない。省略。
そんな特に何も起こらない静かな休日。だからというわけでもないんだが興味本位で以前から少しだけ気になっていたある禁断の行為に手を出してしまった。
鼻毛のブラジリアンワックス。
いや、分かってる。分かってるんだよ。鼻毛というものはフィルターとして外からの埃やウイルスを防ぐ重要な役割を持っていること。そして鼻の粘膜は非常にデリケートでそこを無理やりワックスで引き抜くなんていう行為は神経を傷つける可能性だってあるし絶対にやっちゃいけないことだ、っていうのは。
でも興味が勝ってしまった。一度試してみたかった。
説明書通りにワックスを温め専用のスティックに絡め恐る恐る鼻の穴に突っ込む。そして数分待ってワックスが固まったのを確認し意を決して一気に引き抜く。
結果。想像していたような涙が出るほどの激痛は特になかった。血が出ることもなくスティックの先にはごっそりと前の方の鼻毛だけが処理されている。おおこれはなかなかの成果だ。スッキリ。
とその瞬間は思った。でもそのスッキリ感と同時になんとも言えない罪悪感というか「やっぱりこれは良くないことをしているな」という背徳感にも似た感覚が押し寄せてきた。
確かに処理自体は成功した。でも二回目はないかな。もうやらない。やっぱり鼻毛の処理は今まで通り電動の鼻毛カッターで地道にやるのが一番いい。
だってリスクが大きすぎる。今回はたまたま運が良かっただけで一歩間違えれば粘膜を傷つけていたかもしれない。それに鼻毛がごっそり無くなったことで防御機能がゼロになったこの鼻はこれから本格化する冬の乾燥した空気やウイルスに対してあまりにも無防備。間違いなく風邪をひきやすくなる。
好奇心で危険な橋を渡ってみたけれど結局は安全で退屈ないつもの道が一番だということを再認識させられた。
そんなささやかな人体実験の話だった。