プロ野球のオフシーズンになるとFA移籍に伴う人的補償のニュースが世間を賑わせる。 あれって職業選択の自由とかなんらかの法律に触れてそうな気もするんだけどどうなんだろうな。球団の所有物みたいに選手が扱われる独特の制度。でも当の選手会も誰も本気で裁判を起こしたりはしないからたぶんこの先も永遠にこのまま日本のプロ野球界の慣習として続いていくんだろう。まあ、別に自分の人生には1ミリも関係ない話だ。
それよりももっと自分の人生に直結しているどうしようもない問題がある。自分は昔から左右がとっさに分からないんだ。
いや誤解しないでほしい。概念は分かる。「右」がどっちで「左」がどっちか時間をかけて考えればもちろんちゃんと答えられる。でも運転中とかとっさの判断を求められた時にそれが一瞬で出てこない。脳がバグる。
一番タチが悪いのが運転している時だ。カーナビが次の信号右ですと指示する。頭では「右に曲がる」と理解している。なのに口から出る言葉はここを左だなだったりする。同乗者は「え?どっち!?」と混乱する。ひどい時になるとウインカーを右に出しながら同乗者に「左折」と宣言し実際に曲がるのは右みたいなもう支離滅裂なことをやらかす。周りの人を本気で混乱させてしまう。
もうこれは治らないんだろうなと半分諦めている。克服できる類のものではない気がする。
でそんなことを考えていたらふと一つの突拍子もない解決策を思いついた。そういえば自分の眼には視力矯正のためのICLが入っている。いっそのことあのレンズに直接「右」「左」って書いてもらえないだろうか。例えば右目のレンズの視界の隅っこに常に小さく「ミギ」と表示され左目の隅っこには「ヒダリ」と表示されるみたいな。そうすればもう間違うこともないだろう。視界に常に正解がカンニングペーパーみたいに映っているんだから。
…なんてアホなことを考えてしまった。まあそんなSFみたいなことを本気で眼科医に頼む勇気もないしそもそもそこまでして得られるメリットもあまり感じられないからやらないけど。
結局これからもこのどうしようもない脳のバグと周りの人にごめん今のは逆だったと謝りながらなんとか付き合っていくしかないんだろうな。人的補償の問題よりよっぽど根深い個人的な問題。