車を運転していると嫌でも対向車の様子が視界に入ってくる。そして本当にうんざりする頻度である光景を目撃することになる。
何台かに一台かなりの確率でドライバーが耳にスマホを押し当てて電話しながら運転している。これあくまで自分の観測範囲の話だけどやってるのは女性よりも圧倒的に男性が多い気がする。特に仕事中なのか何なのか知らないけど営業車っぽい車に乗ったおじさんとかあるいはちょっとイカつい車に乗った男性とか。
シンプルに言って危ないから今すぐやめてほしい。というかそもそも「ながら運転」は立派な道路交通法違反だ。罰則だって数年前に厳しくなったはずなのになんでこうも減らないんだろうか。今の車なら大抵Bluetoothでカーナビに接続できるしあるいは千円もしないイヤホンマイクだって売ってるだろう。なんでわざわざ片手をハンドルから離して受話器みたいにスマホを耳に当てて運転する必要があるんだ?そのスタイルに何か昭和のビジネスマン的な美学やこだわりでもあるんだろうか。全く理解できない。
何より理解に苦しむのは彼らから滲み出ている「謎の自信」だ。片手で数トンもある重たい鉄の塊を操作しながら電話の向こうの相手との会話に向いている。普通に考えればこれほど恐怖を感じる状況はないはずだ。とっさの飛び出しに反応できるのか?ハンドル操作を誤らない保証はどこにある? でも彼らの顔をちらっと見ると微塵もそんな不安を感じていないように見える。「俺は運転が上手いから大丈夫」「今まで事故ったことないから平気」という根拠のない万能感に支配されているのかもしれない。
自分には全く分からない。本当に分からない。運転なんて両手でしっかりハンドルを握って全神経を周りの状況に集中させていてもヒヤリとすることがある行為だ。それを片手間でしかも聴覚と意識を分散させながらこなそうなんて正気の沙汰とは思えない。 もしその根拠のない過信のせいでセンターラインをはみ出してこっちに突っ込まれたら、たまったもんじゃない。巻き込まれる方は死んでも死にきれない。
ハンズフリーにする知能がないのかそれとも法律を守る理性がないのか。どちらにせよそんな状態で公道を走る資格はないと思う。
すれ違うたびに感じるあのヒヤッとする感覚と理解不能な彼らの思考回路に深いため息がでる。