スピカぴかぴかましゅまろパクパク

日記(のようなもの)を毎日更新!!

駄作すぎて【25/12/13】

昨日あんなにワクワクして観に行った韓国映画『悪魔祓い株式会社』だが結論から言うと駄作寄りだった。いや、もっとはっきり言えば映画としてのレベルに達していなかったというのが率直な感想。

 

面白い体験をした。普段の自分なら上映中にスマホをいじる奴やガサガサ音を立てる奴がいたら怒りでスクリーンに集中できなくなるほどイライラする。殺意すら覚えるレベル。

でも昨日は全く腹が立たなかった。「どうぞ、好きにしてください」という寛容な気持ちになれた。なぜなら目の前で流れている映像が観客に敬意を払わせるだけのクオリティを持っていなかったからだ。「こんなレベルの映画なら、まあ集中できなくても仕方ないよね」と、マナー違反をする赤の他人に対して妙な共感すら覚えてしまった。作品の質が底を打つと観客のモラルへの期待値も同時に底を打つらしい。

 

上映中頭の中を占めていたのはスクリーンの向こうの悪魔じゃなくて「帰りにどこのコンビニに寄ろうか」という極めて現実的な悩みだった。「今の時間だともうホットスナックは売り切れだよな残念だな…」 ホラー映画を観ているはずなのにフライドチキンの在庫状況の方がよっぽどスリリングで重大な関心事。それくらい退屈で作りが雑だった。「丁寧に作ろうぜ」と心の中で何度突っ込んだことか。

 

入場特典をもらえなかったことに対しても最初は「せっかく初日に来たのに」と不満があった。でも映画が始まって数十分後には「あ、もらわなくて正解だったわ」と心底思った。こんな映画のグッズをもらっても家に帰ってゴミになるだけだ。物理的な荷物が増えなくてよかったと逆に感謝したいくらい。

 

エンドロールが始まった瞬間、結構な人数の観客が席を立って帰っていった。普段なら「最後まで観ろよ」と思うところだが昨日に限っては「自分も一緒に帰っちゃおうかな」と本気で腰を浮かせかけた。この時間を一秒でも早く終わらせたいという無言の連帯感が劇場を包んでいた気がする。

 

それにしても最近の韓国エンタメ界はどうなっているんだろう。優秀な監督や脚本家が予算も潤沢な配信ドラマの方に流れすぎて劇場公開用の映画がスカスカになっているんじゃないか? そんな業界の構造的な問題まで勘繰ってしまうほどだった。来年以降、新作を初日に観に行くのはちょっと考えものだな。

高い勉強代を払った週末だった。