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多幸【25/12/21】

居酒屋やコンビニでよく見かける「タコハイ」。あの名前語感から勝手に海の「タコ」をイメージしていたがどうやら「多幸(たこう)」つまり「多くの幸せ」という意味が掛けられているという説があるらしい。それを聞いて背筋が薄ら寒くなるような嫌悪感を覚えた。

 

お酒という脳を麻痺させる液体に対して「多幸感」なんていう名前をつけて売る。冷静に考えたらかなり異常なことじゃないか? まるで飲むだけで幸せになれますよと囁く怪しげなカルト宗教や近未来SFに出てくる市民を管理するための合法ドラッグの売り文句みたいだ。現実の辛さやストレスから逃げるために化学物質で脳を強制的にハッピーにする。それを企業が「多幸」というポジティブなパッケージで包んで推奨する。これを「粋なネーミング」だと勘違いしているなら、社会全体の感覚が麻痺していると言わざるを得ない。

 

正直こういう誤解を招くようなあるいは薬物的な効果を美化するようなネーミングは法律で規制すべき段階に来ているんじゃないかとすら思う。タバコのパッケージにはあれほど執拗に「肺がんのリスクが高まります」と警告文がデカデカと書かれているのにアルコールに関しては野放し。それどころか「ストロング」だの「多幸」だの強さや快楽を煽る言葉が踊っている。ダブルスタンダードにも程がある。

 

そもそも昔からある「酒は百薬の長」なんていう諺も害悪でしかない。あれは酒税を取りたい昔の政府や酒を売りたい商人が広めたキャッチコピーみたいなもので、医学的な根拠なんてとっくの昔に否定されている。現代の科学では「酒は少量でも体に悪い」「発がん性のある毒物」というのが定説。アルコールは肝臓で分解される過程でアセトアルデヒドという劇薬に変わる。我々は金を払って、臓器に毒を流し込んでいるに過ぎない。それを「百薬の長」だなんて、いつまで古いOSをアップデートせずに信じているんだという話。

 

アルコールに救いや幸せを求めるな。それは幸せなんじゃなくてただの中枢神経の麻痺。「多幸」なんていう甘い言葉に騙されずあれは綺麗な缶に入った「毒」なんだと正しく認識して距離を置く。それこそが、現代を健康に生き抜くための本当の知性というやつだろう。