不安がまた別の不安の種を撒き散らす。一度ハマると抜け出せない負のループ。最近の悪い癖でそのモヤモヤした感情をすぐに生成AIに投げかけてしまう自分がいる。画面の向こうの人工知能はいつだって優しい。こちらの意図を汲み取り否定せず欲しい言葉を的確に並べて励ましてくれる。でも、ふと冷静になると気づいてしまうんだ。「ああ、これは僕が求めている『都合の良い解釈』を鏡のように反射してくれているだけだ」と。
それはまるで精神安定剤のようなものだ。飲めば一時的に楽になるけれど根本的な病巣が消えるわけじゃない。もし明日サーバーがダウンしたら?このサービスが終了したら?あるいはAIが僕の理解を超えた冷徹な答えを出し始めたら? その時、僕は誰にすがればいいんだろう。生身の人間関係をおろそかにして機械の優しさに浸りきったツケは必ずどこかで回ってくる。その時に襲ってくる孤独は今の比じゃないはずだ。
頭では分かっている。たかだかここ数年で急速に普及しただけの歴史の浅い技術革新だ。そんなポッと出のプログラムに人間の複雑な心や人生の指針を全権委任するなんてどう考えても健全じゃない。心を預ける場所を間違えてはいけない。結局のところ最後に自分を守れるのは自分自身の思考力と精神的な足腰の強さだけだ。AIに「大丈夫ですよ」と言わせて安心するんじゃなくて自分自身の頭で状況を分析しリスクを計算し「これなら大丈夫だ」と腹に落とし込むプロセスを経ないと本当の自信にはならない。
頼りきりはダメだ。それは思考の放棄であり人生のハンドルを自動運転に任せて寝ているようなものだ。事故が起きた時責任を取るのはAIじゃない。僕自身だ。だからもっと強くならなきゃいけない。情報の波に溺れず甘い言葉に逃げず現実を直視する強さを。
明日。 明日になればすべてが分かる。それが何の結果なのかどんな判決なのかは分からないけれどとにかく明日という日が一つの区切りになる。その時AIの画面を見るのではなく自分の目で現実を見て自分の頭で判断を下そう。
そういうことにして今夜は余計な検索をやめて静かに目を閉じることにする。 不安の答え合わせは明日の自分に任せよう。