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行列、大混雑【26/1/14】

神保町での古本探索を終え運動がてら後楽園駅まで歩こうとしたのが運の尽きだった。

白山通りを北上し水道橋駅のガードをくぐったあたりで突然世界が変わった。歩道という歩道が人間で埋め尽くされている。最初は時期的に成人式かと思った。けれど振袖やスーツにしては統一感がないし何より全員が同じ方向つまり東京ドームを目指して行軍している。

そこでようやく気づいた。何かのライブかと。そこはもう歩くというより流される場所だった。物販に並ぶ長蛇の列入場ゲートを目指す塊推しのグッズを身につけて記念撮影をする集団。一歩進むのにも苦労するような大渋滞の中ですごいなという語彙力を失った感想だけが頭を回っていた。

 

その時はただの人混みへのストレスしかなかったけれど数日経って冷静になりあの光景を脳内で金額に変換してみた時、戦慄した。

東京ドームのキャパシティはコンサート時で約55000人。仮にチケット代が10000円だとしよう。それだけで一夜にして5億5000万円が動く計算だ。それが2日間開催なら11億円。さらに大阪では6日間もやるという。単純計算でチケットだけで数十億円規模だ。 ここに飛ぶように売れていたタオルやTシャツなどの物販収益、地方から遠征してくるファンの新幹線代、ホテル代、周辺の飲食店での消費を加えたらどうなる?

とてつもない額だ。一組のアイドルグループがツアーをやるだけでちょっとした地方自治体の予算並みの金が動いていることになる。

 

日本経済は停滞しているなんて言われるけれど、あそこだけは別世界だった。不景気知らずの熱狂と惜しげもなく財布を開くファンたち。彼らこそが今の日本で最も頼もしい消費者であり経済を回すエンジンそのものだ。

もっとやってほしいこれは偽らざる本音だ。彼女らが金を落とせば巡り巡って税収が増え社会インフラが維持され僕たちの生活にも何らかの恩恵があるはずだ。日本のためにガンガン稼いでガンガン使ってほしい。

 

ただし、だ。巻き込まれたくないというのも、もう一つの本音。

経済効果は享受したいけれどあの物理的な混雑と熱気の中に身を置くのは御免被りたい。彼女らは彼女らの聖域で経済を回し、僕は僕の静寂の中で生活する。 互いに不可侵条約を結び決して交わらない並行世界として存在するのが理想。

「経済は回してくれ。でも道は空けてくれ」 そんな虫のいいことを考えながらカレンダーで東京ドームのイベントスケジュールを確認した。