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走るデイトレーダー【26/1/26】

最近車を運転していて対向車とすれ違うたびにぎょっとすることが増えた。

運転席の様子が明らかに異常。ハンドルの奥ダッシュボードの上にまるでバリケードのように電子機器が並んでいる車をよく見かける。正面に大きなタブレットその左右を固めるようにスマートフォンが2台3台。さらに元々ついているカーナビの画面も光っている。

ここは証券会社のディーリングルームかあるいはSF映画に出てくる宇宙船のコックピットか。そんな走るデイトレーダーのような車が決して珍しくなくなっている。

 

百歩譲ってそれら全てがナビゲーション用途ならまだ理解できなくもない。しかしどう見ても用途はそれだけではないだろう。配達アプリを複数同時に監視しているのか動画を流し見しているのかあるいは本当に相場をチェックしているのか。いずれにせよドライバーの視線と意識は道路ではなく目の前に広がる情報の壁に分散されている。

昔ポケモンGOが社会現象になった頃運転中のながらスマホによる悲惨な事故が多発し厳罰化が進んだ。けれど今のこの状況はあの頃のリスクを遥かに超えている気がしてならない。1つの画面をチラ見するのと3つも4つもの画面を管理しながら運転するのでは脳にかかる負荷の次元が違う。

 

時速60kmで走る1トン以上の鉄の塊を操作している最中に複数のアプリからの通知に反応する。これは人間が持つ認知能力の限界を超えた行為。

彼らにとってフロントガラス越しの歩行者や対向車はディスプレイの背景程度にしか認識されていないのかもしれない。事故の元なんて生優しい言葉では済まない。

走る凶器がドライバーのよそ見によって自動誘導ミサイルのように突っ込んでくる恐怖。便利さを追求した結果安全という最も基本的なインフラを犠牲にしているとしたらこれほど愚かなことはない。