池袋のTOHOシネマズ前、ハレザ池袋に隣接する中池袋公園あたり。
週末になればイベントで人が密になりそこはもはや歩行者が主役の空間。
にもかかわらず現実には自転車やLUUPそしてペダル付き電動バイクが人の流れを割って当たり前のように通り抜けていく。法令だの規則だの以前に混雑した歩行者空間で乗ったまま突っ込む時点でアウトだろう。危険運転という自覚がないのか。子どもや高齢者に接触したらどう責任を取るつもりなのか。あの場所で平然と加速していく背中を見るたびルール無視の全能感みたいな寒気が走る。
一方で都内の駐輪場を眺めていると別の変化にも気づく。以前よりモペッドにナンバープレートが付いている個体が増えた。
表面だけ見れば法令遵守が進んだようにも見える。だが中身はスカスカ。
ナンバーはあっても自賠責の標章が貼られていないように見えるものがある。後方確認の装備が不十分に見える車両も珍しくない。結局数字の板が付いただけで安全性や適法性が担保されたわけではない。
そもそもナンバーを取ること自体が走っていい証明になりにくい構造がある。
原付の標識交付は車検のような適合確認を伴う仕組みではなく基本的に申告ベースで進む。自治体にとってナンバーは安全を保証するバッジというより軽自動車税という課税のための識別子に近い。税としては筋が通っていてもとりあえず番号だけ出る側面が整備も保険も曖昧なままの車両を街に紛れ込ませやすくしている。
ナンバーが付いたからセーフなのではない。
その車両が本当に公道を走る前提を満たしているのかそして混雑した歩行者空間で乗車のまま走るという判断がどれほど異常なのか。池袋の喧騒の中音もなく人の脇を抜けていくモペッドやキックボードを見送りながら制度の歪みと止まらない危うさに腹が立つ。
ルールが飾りになった街で結局のところ自分の身は自分で守れと言われている。
冷酷だがそれが今の現実。
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