日曜日は予定が立て込んでいて日記を書く余裕がないだろうと思っていた。
案の定気づけばもう夜だ。
慌ただしく過ぎ去った今日という一日の手触りを確かめる前に金曜日の夜に置き去りにしてきたあの光景を書き留めておきたくなった。
あの日『銀魂』を観た。
虚構の世界で暴れ回る侍たちの姿に心を踊らせその余韻を抱えたまま深夜のすき家へと滑り込んだ。
そこで耳にしたのはあまりに低俗でしかし寒気がするほどリアルな犯罪の告白だった。
「俺、税金なんて払ってないよ」
隣の席の若い集団が誇らしげに脱税の手口を語り合っていた。
申告を誤魔化しシステムを出し抜いているつもりでいる彼らの無邪気な万能感。
それはかつての給付金詐欺や現代の闇に潜む歪んだ構造の断片を見せつけられたようだった。
公共の場で牛丼を啜りながら犯罪を自慢するその脇の甘さと底の浅さ。
法という名の網を舐めきっている彼らにとってこの国は単なる食い扶持でしかないのだろう。
「いつか、報いを受けることになる」
冷めた牛丼を口に運びながらただ彼らの未来に待ち受ける必然の破滅を予見していた。
真面目に生き納税という義務を果たす者が馬鹿を見るような社会であってはならない。
彼らがいつか現実という名の重い請求書を受け取るその時初めて自分の無知と傲慢を呪うことになるのだろう。
それは同情に値しない自業自得の結末だ。