日曜日わけあって東京都町田市へ足を運んだ。町田駅周辺は休日らしい凄まじい人の数で溢れ返っていた。だがその賑わい以上に僕の意識を逆撫でしたのはこの街の二輪事情のあまりの酷さだった。
まず自転車。赤信号を平然と無視しあろうことか車道の右折レーンにまで陣取っている。交通ルールという概念がこの街では消失してしまったのかと疑いたくなるような、無謀な運転のオンパレード。さらに追い打ちをかけるように全時代的な爆音を撒き散らすバイクの集団が複数台で連なって走行している。住宅街も近い駅前であのような騒音を立てて走ることに彼らは何の恥じらいも感じないのだろうか。
「周りもやっているから、自分もいいだろう」
そんな甘い考えが街全体の空気を淀ませている。かつて教育現場で使われた言葉だが、まさに腐ったミカンの論理。一個の腐ったミカンが箱全体をダメにするように一部の無法者が放置されることで街の倫理観そのものが崩壊していく。彼らは群れることで全能感を得ているのかもしれないが端から見ればそれは単なる公共心の欠如という名の醜態でしかない。
そういえば昨日の町田市は市議会議員選挙と市長選挙の投票日だったらしい。投票所へ向かう人々があの騒音や無法な自転車の群れをどんな思いで見つめていたのか。 街を覆うこのクソ過ぎる現状を変えたいという願いがあの一票一票に込められていたと信じたい。
自民党の圧倒的な勝利で終わった衆院選のような超安定もいいが地方自治の現場ではまず目の前の日常の秩序をどう取り戻すかが問われている。 新しい市長や議員たちがこの街の呼吸を整え誰もが安心して歩ける道を取り戻してくれることを切に願う。
ま、知らん街だからどうでもいいか。
一夜明け町田の喧騒を離れて振り返る。ルールを守る者が損をせず無法者が正当に排除される。そんな当たり前の社会になってほしい。