眠れない夜つけっぱなしにしたラジオ。
明け方のNHKから流れるラジオ体操のメロディが覚醒直前の意識に滑り込み夢と現実を混濁させる。夢の中で全力で手足を動かし第一、第二と完遂する。
結果として目覚めた瞬間に残るのは爽快感ではなく現実に蓄積された確かな疲労感。 脳が休まるはずの時間にまで規律が浸食してくる不条理。睡眠の質を求めたはずのラジオが皮肉にも身体を追い込むトリガーとなった。
TOHOシネマズの新しいポイントプログラム。
年会費3000円のプランを選択した。月1回ポップコーンのSサイズが付与されるという特典。映画館のポップコーンが概ね400円から500円程度であることを考えれば年間で12回映画を観れば元が取れる計算になる。お得という甘い響きがどれほど自身の行動を規定し劇場へと足を運ばせるのか。その投資の是非は1年後の通算記録によってのみ証明される。
政治資金パーティーの規制を訴える党が行うクラウドファンディング。
一見すれば志の高い試みに見えるがその背後には看過できない穴が口を開けている。 国内の政治資金規正法が厳格に寄付を制限している一方でプラットフォームを介したクラウドファンディングは外国人の資金が入り込む余地が大きすぎるのではないか。政治の透明性を求める声が皮肉にも不透明な資金の入り口になりかねない危うさ。目的の正しさで手段の欠陥を覆い隠す姿勢には常に冷徹な視線を向けておく必要がある。
今日はこれくらい。損得の計算と夢の中の運動そして社会の不透明な仕組み。
ちぐはぐな断片を抱えたまま、また次の夜。