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深夜の個人的な保険【26/3/15】

WBCの敗北。

期待が大きかった分その幕切れが残した空虚な寂しさは今も胸の奥底に重く沈殿している。勝負の世界の非情さを改めて突きつけられた一日だったが外の世界の勝敗以上に今の私を執拗に苛んでいるのは逃げ場のない室内へと貫通してくる花粉の脅威。

今日は一歩も外に出ず家という聖域に閉じこもっていたというのに目のかゆみは勢いを増すばかり。あいつらは換気扇の通気口や窓サッシの微細な隙間あるいは衣類の繊維の奥深くに潜り込み音もなく侵入してくる。薬を飲んでもなお粘膜を蹂躙していくその執拗な攻撃の前に人類の文明がいかに無力であるかを痛感しやり場のない憤りを感じずにはいられない。

 

一方で肉体の方は着実な回復の兆しを見せている。

数日前、階段を昇るたびに膝がガクンガクンと悲鳴を上げていたあの凄まじいスクワットの筋肉痛がようやく鳴りを潜めた。

明日はベンチプレスの日、そして明後日はデッドリフト。中枢神経への負荷を考えればベンチの翌日にデッドを持ってくるスケジュールには多少の迷いが生じるが今の自分にあるのは伸びしろだけ。完璧なコンディションを待つよりも多少の重だるさを引きずったままバーベルに触れることこそがこの数ヶ月の空白を埋めるための最短ルートなのだと言い聞かせている。

 

これから静まり返った夜の劇場へと向かう。レイトショーという日常から切り離された贅沢な時間。その傍らにはダイエットの天敵であるはずのポップコーンを携えて。

バターの香りはこれまで積み上げてきたカロリー管理という理性を嘲笑うがこれは私なりの切実なリスクヘッジなのだ。もし二時間を投じて鑑賞した作品が期待外れの外れ映画だったとしてもポップコーンが美味ければその時間は完全な損失にはならない。

作品の質という自分ではコントロールできない不確定要素に対する唯一の物理的な対抗手段。深夜の暗闇の中ポップコーンを噛み締める音だけを道連れに今日という一日を咀嚼し完結させようと思う。

この小さな保険が明日への確かな活力に変わることを願いつつ。