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映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が最高すぎた。 ※ネタバレ注意

原作を読み終えてから一年。正直あの膨大な情報量をどう映像化するのか不安もありましたが……完敗。スクリーンで観るべき正解がここにある。

 


「見た目は蜘蛛、中身は最高の相棒」ロッキーに全人類が恋をする

原作で文字を追っていた時は「五本脚の岩のような異星人」という記号だが映像で動くロッキーは想像の100倍愛らしい!

あのカサカサした蜘蛛のようなトリッキーな動き独特な和音の話し声。最初は不気味なのに物語が進むにつれて世界一頼もしい背中の持ち主に見えてくるから不思議。二人が初めて意思疎通しあのフィストバンプを交わす瞬間……。映画館の空気が一気に熱くなる歴史的な名シーン!

 


「静寂」と「映像」が語る圧倒的な宇宙の没入感

この映画「音」の使い方が天才的。

宇宙の基本である無音を効果的に挟むことで広大な孤独感が肌に刺さる。だからこそヘイル・メアリー号の中で交わされる会話やふとしたBGMの温かさが際立つ。

ホワイトボードに数式を叩きつけるライアン・ゴズリング。原作のスプレッドシートも良いが手書きで科学を刻むという視覚的なカッコよさはまさに映画ならではの醍醐味。

 


「冷徹な女王」ストラットの圧倒的オーラ

想像通りいや想像以上の存在感だったのがストラット。

叫ぶわけではない静かで絶対に拒絶を許さないトーン。人類を救うためならどんな汚名も厭わない彼女の覚悟があの低い声一つで表現されていて鳥肌が立つ。狂気じみた決断を下せるのは彼女しかいない。彼女の強さが物語の背骨をピシッと通している。

 


 臆病者が「宇宙で最も勇敢な男」に変わる瞬間

物語の最後氷に閉ざされた地球が映し出されるシーン。そこにはストラットが予見した数億人の犠牲という残酷な現実がある。

文明が停滞しもう二度と地球には帰れない。それでも死にゆく友を救うために逆噴射することを選んだグレイスの決断。

最初は薬で眠らされて強制的に連れてこられた臆病な教師だった彼が最後には異星の子供たちに笑顔で授業をしている。その姿はどんなスーパーヒーローよりも勇敢で美しい。

 

これは「科学」へのラブレター

酸素が毒であるロッキーと酸素がないと死ぬグレイス。全く違う進化を遂げた二人が共通の答えに辿り着き手を取り合う。

「科学は宇宙共通の言語なんだ!」というワクワク感をこれほど直感的にそしてエモーショナルに伝えてくれる映画は他にはない。

原作ファンはもちろん未読の人も観終わった後に必ず空を見上げて誰かとフィストバンプしたくなる。

そんな最高の傑作。