大阪杯の予想を途中で切り上げた判断は結果的に正解だった。
馬柱を眺めた時点でどこかガチガチな空気があった。実際レースは上位人気が順当に並ぶ堅い決着。穴党としてはこういう配当の薄い勝負に無理して乗らず静かに見送れたこと自体が小さな勝利だった。
馬券を買わずに勝った気分になれるのは無駄打ちを避けた者だけに許された妙な特権。
もっともギャンブルの戦場を回避したところで待っていたのは肉体という別の戦場。
日曜の朝予想どおり脚の筋肉痛が本番を迎えた。ベッドから起き上がるだけでひと仕事。一歩踏み出すたびに右の大腿四頭筋と左の大臀筋がはっきりと痛みを返してくる。昨日はあれほど静かだったのにその裏で修復という名の突貫工事が進んでいたのだと思えば妙に納得もいく。
面白いのはその痛みが左右対称ではないこと。
同じようにスクワットをしたつもりでも右の前と左の後ろに負荷の痕跡が偏っている。無意識のうちにフォームがねじれていたのかあるいは足首や股関節の硬さをかばって、左右で違う出力になっていたのかもしれない。
効いたと喜んで終わらせることもできるがこういうズレは放置すると怪我の火種になる。
だからこそ痛みの場所はきちんと覚えておく価値がある。
来週はこの左右差をどう修正するか。どうすればより均一に負荷を乗せられるか。自分の体を相手にした試行錯誤は思った以上に複雑。
それでもこの痛みは単なる苦しみではなく改善点を示すフィードバックでもある。今はその結果を受け入れて修復のための栄養を入れるしかない。
痛みは成長の合図であると同時に次回への宿題でもある。