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執念だけは本物【26/4/17】

脚トレのサーキットという戦場でついに膝を突いた。

意識は遠のき視界は歪みベンチに座る余裕すらない。最後はヨガマットの上に倒れ込みただ吐き気と戦いながら15分をやり過ごすしかなかった。あの時間は身体がここから先は危険だとはっきり警告を出した瞬間だった。

 

今回得たものは単なる失敗ではない。

「ここまでは動けるがここを越えると危ない」という境界線を自分の身体で知れたことは大きい。トレーニングは結局理想論ではなく実測。そういう意味では今回のダウンも立派なデータだった。

 

それでも情けなさは残る。

最後までやり切れなかったことへの悔しさ自分の脆さを見せつけられた感覚。こんなはずではなかったと思う気持ち。

ただ一方でそこまで自分を追い込んだ事実も消えない。身体が強制終了をかけるほどの強度に踏み込んだのは冷静に見ればかなり異常。だが目標に向かう人間の前進にはときにそうした少し危うい熱量が混ざる。

 

極限状態の中で目標は何だったかがわからなくなった。

酸素が足りず神経も削られ脳が生命維持を最優先に切り替えた状況で数字や計画のような高尚なものは簡単に吹き飛ぶ。あの瞬間に残るのはとにかく戻るとにかく耐えるという生き物としての最低限の命令だけだ。

 

今回の収穫は限界値を知れたこと。次回の課題は重量設定と流れの再構築。問題は根性不足ではなく負荷設計。目標を忘れるほど追い込めたこと自体は事実だがそれを毎回ただの消耗で終わらせたら意味がない。必要なのは今回得た危険地帯の情報を次の一手に変えることだ。

 

吐き気の中で倒れ込みながらも完全には諦めなかった。その執念だけは本物。

その火種が残っている限りまた立て直せる。今回は敗北ではない。強さの輪郭をかなり生々しい形で知った時間だった。