昨日という一日は望まぬ形で痕跡を残していった。
顔の一部だけが赤く焼け鏡を見るたびにそのムラが視界に入る。隠しきれないキャンバスに刻まれた変な日焼けは単なる外的ダメージ以上に自分の詰めの甘さを静かに突きつけてくる。
こうなればできることは限られる。肌のターンオーバーという自動更新に委ねるしかない。一般的には28日前後と言われるこのサイクルも年齢やダメージの程度によって簡単にズレる。今はマスクという物理的なカバーで視線を遮りながら新しい層が表に出てくるのを待つしかない。短期でどうこうできる問題ではなく淡々と時間で処理するしかない領域。
だが、外側の不具合とは対照的に内側のシステムは明らかに回復している。
今日は18時間ほとんど昏睡に近いレベルで眠った。溜まり続けていた睡眠負債を一気に精算した感覚。長時間の休息によってここ最近蓄積していた疲労や花粉による軽い炎症トレーニング由来の神経的な消耗が一度リセットされたような手応えがある。
もちろんこれは理想的な回復の形ではない。そもそもここまで溜め込む時点で管理が甘い。ただそれでも回復したという事実は無視できない。身体は適切な条件を与えればまだきちんと応答する。
カレンダーを見れば大型連休も残りわずか。
世間が日常へと戻る準備を始める中でこちらには特別な予定もない。ただ空白の時間があるだけだ。何か生産的なことをしなければという焦りも浮かぶがその発想自体がノイズなのかもしれない。
結局のところ回復もまた一つの作業だ。何もしない時間を受け入れることも含めて身体を整えるプロセスになる。赤みの残る顔を抱えながら過剰に眠った一日を経てようやく帳尻が合ってきた。
明日も何かを成し遂げる必要はない。ただ崩れたバランスを元に戻す。その延長線上に日常が戻ってくるだけだ。