台風が過ぎ去った。
もっと蒸し暑くなるかと思っていたが意外とそうでもない。台風一過と聞くと真夏のような暑さを想像するが現実は案外こちらの予想を裏切ってくる。
そんな天候の影響なのかここ数日は妙に気象観測への興味が高まっていた。
Amazonで雨量計を眺める。
どれくらい降ったのか知りたい。
自宅で観測できたら面白そう。
そんなことを考えながら気づけば購入ボタンの一歩手前まで進んでいた。
しかし今回は踏みとどまった。
冷静に考えた。本当に必要なのか?
雨量を計測してそのデータを何に使うのか?
たぶん使わない。
ただ台風の勢いに引っ張られて一時的に興味が高まっていただけだ。
そう判断してブラウザを閉じた。
以前の自分ならそのまま買っていた気がする。
そして数日後に届き箱を開けた瞬間がピークでその後は存在を忘れる。そういう買い物を何度してきただろう。
だから今回は少し違った。
「欲しい」と「必要」を分けて考えられた。
もしこれが成長なら悪くない。
もっとも何も買わなかったわけではない。
結局購入したのはサプリメント。
予想通りである。
気づけばまたサプリの種類が増えている。
最初はプロテインだけだった。
そのうちクレアチンが加わりビタミンが加わりミネラルが加わり気づけば朝のルーティンがちょっとした調剤作業になっている。
飲む量だけを見ると数年前の自分が見たら少し驚くかもしれない。
これは良いことなのだろうか。
正直よくわからない。
ただ一年以上続けていると健康のために飲むものから歯磨きと同じ習慣へ変わっていく。
効果を実感しているというより飲まないほうが違和感がある。
それが習慣というものなのだろう。
でも最近は少し思う。
本当に自分の身体は大丈夫なのか、と。
もちろん一般的な量を守っている限り大きな問題は起きにくいと言われている。
それでも人間はサプリを増やし始めると際限がなくなる。
だから、人間ドックを受けるという発想に行きつく。
健康への不安をサプリで埋め続けるより一度きちんと現状を確認したほうが合理的。
数字を見て安心するのも良いし何か問題があれば早めに対処できる。
少なくとも雨量計よりは役に立つ可能性が高い。
そう考えると今回買わなかった雨量計は意外と良い判断だったのかもしれない。
成長したのかどうかはまだわからない。
でも少なくとも雨量計を買わずに人間ドックを考えるくらいには大人になった気がする。