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火を消さなければいつかは沸く【26/6/10】

最近お腹の丸みが気になっている。

体重は落ちている。脂肪量も数字上は減っている。それなのに鏡を見ると思ったより変わっていないなと感じる。特に下腹部まわりは頑固だ。

よく内臓脂肪から先に落ちると言われる。理屈はわかる。内臓脂肪は代謝活性が高くエネルギーとして使われやすい。だから減量を始めると比較的早い段階で減少しやすいという話だ。

ただ実際に自分の身体を見ていると疑いたくもなる。本当にそんなに都合よく落ちているのだろうか。

むしろ内臓脂肪も皮下脂肪も同じように少しずつ減っているのではないか。そんな気もする。

 

しかしお腹は厄介だ。

胸や腕は比較的早く変化が出るのにお腹だけは最後まで居座る。数字では減っているのに鏡の中ではあまり変化していないように見える。

だから焦る。そして毎日確認してしまう。

だがそこで思い出す言葉がある。

見つめる鍋は煮えない。

結局これなのだと思う。毎日お腹を見ているから変化に気づかない。毎日体重を見ているから停滞しているように感じる。

しかし3か月前と比べると、ベルトの穴も変わった服のサイズ感も変わった。

変化は起きている。

 

ただ自分が一番その変化に気づきにくいだけだ。正直なところ今の自分に大きなモチベーションはない。減量開始直後のような高揚感もない。理想の身体を思い描いてワクワクすることも少なくなった。

むしろ最近は惰性に近い。食事を記録する。タンパク質を摂る。アンダーカロリーを維持する。歩く。寝る。ただそれを繰り返しているだけ。

でもそれでいいのかもしれない。

モチベーションというのは気まぐれだ。高い日もあれば低い日もある。それに依存していたら長い減量は続かない。本当に頼れるのは習慣だけだ。

歯磨きをする時にやる気を必要としないように減量もいつかは生活の一部になる。

今の自分はその状態に少し近づいている気がする。

やる気があるから続けるのではなく続けるのが当たり前だから続いている。それは決して格好良い状態ではない。

だが長期戦においては案外強い。だから今日も特別な気持ちはない。

 

お腹の丸みは気になる。内臓脂肪が本当に先に落ちているのかもわからない。

それでも食事を整えて、歩いて、寝る。

見つめる鍋は煮えない。

でも火を消さなければいつかは沸く。

今はただその当たり前の事実だけを信じている。