右膝を痛めた。
原因は筋トレでもジョギングでもない。踵が潰れた靴を直そうとして履き直したあとに地面へ足を着いた瞬間だった。
「ドン」という強い衝撃とともに膝へビリビリと神経を走るような違和感が広がる。
その場ではちょっとやったかなくらいに思っていた。しかし翌日になっても違和感は消えなかった。
歩けないほどではない。普通に生活はできる。でも脚トレをやろうという気にはならない。スクワットで悪化させたら嫌だし、ジョギングも怖い。
今できそうなのは散歩くらいだろう。こういう怪我が一番悔しい。
高重量に挑戦して痛めたならまだ納得もできる。一生懸命走っていた結果ならある意味では勲章みたいなものだ。
でも今回は違う。
靴を直そうとしただけ。
そんな日常の何気ない動作でトレーニングができなくなる。
あまりにもしょうもない。
もちろん全部自分の不注意。誰のせいでもない。
だからこそぶつけようのない悔しさだけが残る。
最近ようやく腰も落ち着いてきてここからまた積み上げていこうと思っていた矢先だった。身体というのは本当に思い通りにならない。
焦って動けば長引く。休めば筋力が落ちる気がする。
その板挟みの中で一番合理的なのは無理をしないことだと頭では分かっている。
だから今は散歩をしながら様子を見るしかない。
悔しいけれどこの数日を我慢することもトレーニングの一部なのだと、自分に言い聞かせている。