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壊れた栄養素と壊れていく自分【24/12/27】

気づけば健康が気になる年齢になってきた。鏡を見るたびに肌の荒れやシワが目につく。若いころには「そのうち治る」と信じていたものが最近では「これ、もう治るわけがないよな」と確信に変わる。そしてその現実に気づきつつも次第に慣れていくのが怖い。

 

「何かしないと」と思うのだが運動は寒さを理由に後回し。ランニングやジムに通うなんてもはや他人事だ。だから手っ取り早く食事から何とかしようと思い立つ。コンビニの野菜ジュースを手に取り「これで野菜も摂れるし、健康にも良さそう」と自分に言い聞かせる。

 

一口飲んだ瞬間「これで本当に健康になれるのか?」と脳裏をよぎる。壊れた栄養素が詰まったジュースが果たして私の壊れかけた体を修復してくれるのだろうか。答えは分かりきっている。「そんなことあるわけない」それでも「やらないよりはマシ」という呪文を唱えながら、残りを流し込む。

 

実際のところ、私は健康になりたいわけではないのかもしれない。ただ「健康に気を遣っている」という自分を演出して安心したいだけなのだ。壊れた栄養素で壊れゆく自分を支える――この滑稽な光景を冷静に眺めているもう一人の自分がいる。

 

それでも今日も飲む。なぜなら、何もしなければ「本当にダメになる」と分かっているからだ。野菜ジュースという儀式は、健康のためではなく衰えていく自分を少しでも見て見ぬふりするためのものなのだ。

 

若いころは「そのうち治る」と信じていた。それが今では「壊れていくだけ」と確信している。そして、この壊れた栄養素に頼る日々が壊れていく自分をなだめるための滑稽なショーに変わったことを知っている。でも、そんな自分をどこか笑い飛ばせるうちはまだ完全には壊れていないのかもしれない。そう信じるしかない。