映画.comさんの解説を引用
人間たちが知らないゲームの裏側の世界を舞台に、アーケードゲームのキャラクターである悪役ラルフと少女ヴァネロペの冒険と友情を描いたディズニーアニメ「シュガー・ラッシュ」の続編。好奇心旺盛なレーサーでプリンセスのヴァネロペと、心優しい悪役キャラクターのラルフは大親友。ある日、ヴァネロペが暮らすアーケードゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し、廃棄処分の危機に陥ってしまう。シュガー・ラッシュを救うべくゲームの世界から飛び出した2人は、刺激的だけど恐ろしい危険も潜むインターネットの世界に足を踏み入れるが……。アナとエルサ、シンデレラ、白雪姫らディズニー作品やピクサー作品のプリンセスたちをはじめ、多数のディズニーキャラクターが登場する。
ちなみに前作の感想
『シュガー・ラッシュ：オンライン』を観た。前作を観てから中0日。つまり二日連続で『シュガー・ラッシュ』漬けだったわけだが、観終わって最初に思ったのは 「一作目の感想を返してほしい」 だった。
なぜか？ それは、一作目のヴィランがやっていたことほぼ同じことを主人公サイドがやらかしたからだ。
「ゲームキャラは与えられた場所で、与えられた仕事をする」——これは前作のテーマの一つだったはずだ。主人公のラルフも、結局は「悪役」としての自分を受け入れ、居場所を守る選択をした。その話を見届けた直後に二作目でヒロインが 「違うゲームの登場人物になる」 という展開をさらっとやってのけるのはさすがに納得がいかない。
ただ単体の作品として観れば面白いし問題はないと思う。
インターネットの世界を冒険するビジュアルは魅力的だった、あの青い鳥（今は亡きTwitterの象徴）も登場していて、時代の流れを感じる部分もあった。結果論ではあるけれど、そういう変化を映し出しているのも面白いポイントだった。
さらに、ディズニープリンセスが総出演するシーンも、ファンサービスとしては十分。ヒロインの私服姿が見られたのも、ディズニーファンには嬉しい要素だっただろう。
ただ、それでも納得できないのがストーリーの方向性。
タイトルが 『シュガー・ラッシュ：オンライン』 だったから、シュガー・ラッシュのゲーム自体が オンライン対戦できるようになる みたいな展開を期待していたのも悪かったのかもしれない。でも、まさかの「ゲームの外に出て、別のゲームキャラになる」という選択を肯定的に描かれてしまうとは。前作がある以上、この展開は許せなかった。
総評としては、映像やアイデアは面白い。でも、ストーリー面で 「それやっちゃダメだろ」 というモヤモヤが残る作品だった。
