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バブルの幻影か【26/1/24】

金利の話を突き詰めていくとどうしても日本経済の構造的な弱さにぶち当たってしまう。かつてバブルの頃、定期預金に100万円を預けておくだけで数年後には数万円の利息がついたという話は今の僕たちからすればまるで桃源郷のお伽話のように聞こえる。

確かに今少しずつ金利は上がっている。けれどこの2026年の金利上昇はあの頃のようなイケイケな成長の果実ではない。物価高と円安という外圧に背中を蹴飛ばされ日銀が渋々アクセルを踏んだ結果の悪い金利上昇のような気がしてならない。

 

世界を見渡せば巨大な綱引きが行われている。日銀はようやくマイナス金利の世界から脱却し普通の国に戻ろうとしているが海の向こうではトランプ大統領がFRBに対してもっと金利を下げて景気を爆発させろと無茶振りを続けている。

このチグハグなパワーバランスの真ん中で行き場を失った日本円だけがひとり負けを喫し1ドル150円から160円という地盤沈下を起こしているのが現実。本来なら130円くらいが適正でそこまで戻ればガソリン代も電気代も下がって生活は楽になるはずだ。けれど今の日本には通貨をそこまで押し戻すだけの稼ぐ力が不足している。

 

ニュースでは5%の賃上げなんて景気のいい数字が踊るけれど現場の空気は少し違う。 利益が出すぎて還元しているのではなく上げないと人が来ないから倒産覚悟で上げざるを得ないという悲鳴に近い事情が透けて見える。そしてついに最後の聖域だった家賃までもが動き出した。法律や慣習で守られ長らく上がることのなかった固定費が上がり始めたことの意味は重い。それは長く浸かっていたデフレというぬるま湯が完全に排水され寒風吹き荒れるインフレの荒野に放り出されたことを意味する。

 

金利がつくのは嬉しい反面それは現金の価値が目減りするスピードに追いつこうとする必死の抵抗でもある。国や会社に守ってもらう時代は終わり自分で自分の資産と生活を守らなければならない時代が2026年にして本格的に到来したのだ。

じわじわと上がる金利の数字を見つめながらこの新しいゲームのルールにどう適応していくべきか腰の痛みを堪えつつ深く考えさせられる。