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魔女のサンダガ【26/1/23】

冬の寒さが本気を出してくると毎年のようにこの儀式がやってくる。

腰痛。

それも重たいものを持ち上げたとか激しい運動をしたとかそんな名誉ある負傷ではない。きっかけはたった一回のくしゃみ。生理現象として空気を吐き出した瞬間、腰の深層で何かが弾け鋭い電流が走った。欧米で魔女の一撃と呼ばれる急性腰痛症だがまさに目に見えない悪魔に背後からナイフで刺されたような衝撃。

 

今の状態は悲惨の一言に尽きる。歩けないことはない。けれど上半身を地面に対して垂直に立てることができない。常に前傾姿勢ひらがなの「く」の字で固まったままそろりそろりと移動するしかない。さらに悪いことに今回は痛みだけでは済まない。 腰から尻そして左足の指先にかけて嫌なピリピリとした痺れが走っている。坐骨神経が圧迫されているサイン。神経という見えない配線がショートして下半身の制御システムにエラーを吐き出し続けている感覚。これが地味にしかし確実にメンタルを削ってくる。

 

専用の医療用コルセットが見当たらないので苦肉の策として革製のトレーニングベルトを巻いている。本来は高重量のスクワットやデッドリフトで腹圧を高め怪我を防ぐための攻めの装備。それをくしゃみで壊れた腰を守るための守りの装備として日常生活で巻いている自分の姿が情けない。分厚い革の圧迫感だけが今の頼りない腰を物理的に支えてくれている。

 

これといった解決策がないのが一番の絶望。

整形外科に行っても湿布と痛み止めを渡されるだけで劇的に治る魔法はない。安静にと言われても生活がある以上ずっと寝ているわけにもいかない。人間が四足歩行から二足歩行に進化した時点で腰というパーツには構造的な無理がかかっているという説があるがまさにその設計ミスを呪いたくなる。

根本的な解決が見えないままただ嵐が過ぎ去るのを待つように痛みが引くのを待つしかない日々。革ベルトで腹を締め上げながら次のくしゃみが出ないことを祈る。